2005年 「花ざかり号」  2005.4.1.発行

  
  ◆目次

    ※ ご挨拶
    ※ スタイル@ガーデン  「謳歌してます!花も実もある暮らし。」
    ※ シンガポールから(1)
    ※ お庭ナビ「緑陰で過ごす夏が好きなんですよ」
    ※ 庭を楽しむDIYのすすめ「(2)すべて自分でやるのが英国人の美質。」
    ※ Member’s Essay 「あなたは私のビタミン剤!!そして絵の師匠!!」
    ※ ハンギングバスケット講習会
    ※ 韻(うた)の花壇   Tanakaさん
    ※ オープンガーデン情報


忘れられない一節          Nishizaki Takakoさん


 春真っ盛り庭の花達も待ってましたと、咲き競うころとなりました。
私も遅ればせながら庭仕事に追われる毎日です。そんな時必ず思い出してしまう幼い日に読んだ物語の一節(庭の球根の芽の回りの草を苦しそうと抜いて手入れをしていたある日庭が花で一杯になった)
 秘密の花園のこの場面だけが心に残り庭仕事の時出てくるのです。

 これがイングリッシュ・ガーデンだったんですね。
 メアリに負けないように秘密の花園作りましょう!




スタイル@ガーデン      Yoshimotoさんご夫妻

   「謳歌してます!花も実もある暮らし。」



*「14年前に定年後の遊び場として購入した里山が、今定年を迎えて、木と花との付き合いの場所となり、植えたり植え替えたりと年々様子を変えて・・・花や木を買っては提げて庭の中を歩き回る日々。」と、里山でのガーデニングを話して下さいます。


*春はツクシ、タンポポ、スミレ、れんげ、きんぽうげ、イカリ草、桜草と足元で野草が咲き競います。サクラ、スモモ、ミツバツツジ、アーモンド、ツバキ、モクレン、コデマリと咲き、その後真打クルメツツジの登場。


 それから夏まで草花のユリ、ササユリ、グラジオラス、ポピー,シラン、からアジサイ、卯の花まで夏は緑一色になり、緑の水槽の中に放り込まれたような気になります。
真打ち、クルメツツジ



 その後はスモモが赤くなりプルーン、ぐみ、ジューンベリー、ラズベリー、スグリ、アーモンドと次々収穫でき、秋の本格的な実りの季節に入ります。


 秋は柿、栗、ざくろ、ユズ、キウイ、冬イチゴと本当に食べきれないくらい採れることになります。


* お庭には年間約150日滞在され、夏の草刈が一番大変とか。「夫が望んでいた生活がいま実現して、息子夫婦から孫たちまで楽しんでいます。

 春と秋のオープンガーデンにはおおぜいお越しいただき、お友達の輪も広がって、本当に楽しんでいるのは他ならぬ私かも知れません」と和美さんの言葉です。


ぎんりょう草 有楽椿の散ったところ






シンガポールから

    (1)ゴミ一つ落ちていない美しい国



 シンガポール在住の会員、Kimuraさんの庭園都市と植物園のレポートです。

☆ トロピカルガーデンシティ

 「ガーデンシティ」・・・赤道直下にある淡路島ほどの小さな国、シンガポールはこう呼ばれています。熱帯の巨木が町中に涼やかな木陰を作り、徹底的な清掃で美しく整えられた町は、まるで国全体がテーマパークのよう・・・。

☆ どうしてこんなにキレイなの?

 60年前、激戦地だったシンガポールは荒廃しきっていました。終戦、そして独立。ないないづくしの小さな国が生き残るためにとった道が、観光による外貨獲得。目が肥えた観光客をも満足させるため「クリーン&グリーン」をテーマに庭園都市を作り上げてきました。国の存亡がかかっていたと思うと、何十年にもわたる必死の努力も理解できますね〜。





お庭ナビ     岡山市  Cyokoさん

   「ケヤキに包まれる、ガーデンリビング」



 緑陰で過ごす夏が好きなんですよ。


 三寒四温の3月中旬、操山を望む閑静な住宅街にCyoko庭を訪ねました。 Cyokoさんは当会発足当時からの古株(?)メンバーです。築15年を経て古くなったデッキをリフォームし、コンサバトリーを増築して、一からやり直しとおっしゃっています。

 しかし、既存のケヤキの大木やシラカシ、ミツマタ、ハナミズキなどの庭木も多く、室内からたっぷりの緑に手が届きそうです。ご自身で並べたレンガの小道は曲線を描いて庭を回遊。濃い緑のリュウノヒゲやオカメヅタなどの定番のグランドカバーで心地よく落ち着きます。また趣味よくコレクションされたユーモラスなオーナメントやジョロ、バードバス、スタチューがフォーカルポイントになって、ペットと共に建物と見事に調和しています。


●お庭の特徴は?
 庭をインテリアの一部に引き込みたい。カーテンをしない窓から眺める庭を心がけています。お花は淡い色の小花を少なめに。適量の数のポットで管理も楽に。

●一番楽しいことは?
 「眺めのいい部屋」のお気に入りの場所(ピクチャーウインドウの前)があって、寝たきりになってもここにベッドを置いてもらったら幸せと思えるところに座って、あれこれお庭のことを考えること。

●一番困ることは?
 庭に出ると時を忘れ、食事も水分も摂らず、脱水になって翌日必ず頭痛腰痛になること。

●会員の方へのメッセージ:
 「オープンガーデンを一度もしたことがなくて申し訳ないのですが、見せていただくとやる気になるので、今年も見せてくださいね。」


☆ インドアとデッキとコンサバトリーが同じレベルでつながって空にも広がり、余すところなく光を取り込む・・・・開放的な居住空間で過ごす上質な時間。Cyokoさん、ありがとうございました。お邪魔いたしました。(レポートはNakatsukaさんでした。)※Cyokoさんは、ミドルネームです。






Cowbellさんの庭を楽しむDIY

   (2)すべて自分でやるのが英国人の美質。




 とおっしゃるのは、英国通、“林 望さん”です。氏の話をもっと引用すると「今イングリッシュ・ガーデンが一つの流行みたいになっていますが、形だけ真似して専門の庭師を雇って造らせるとしたら、それは似て非なるもの。自分でやらなければイングリッシュ・ガーデンにはならないと思います。 (1996/6世界文化社発行「HOME IDEAS 4」より)」


 当時、都会のど真ん中で喧騒が渦巻き、光の少ないビルの穴倉で仕事をして いた私は、これを読んで英国式の庭に興味をもつようになった。

 いつか田舎に帰るときがきたら、自然の中での生活を大切にする」英国人にあやかって、田舎生活を英国流に見直してみようとひそかに考えるようになっていったのです。

 有難かったのは、そんな私のささやかなニーズに応じるかのように、品揃え豊富な大型ホームセンターが出現、必要な資材が手軽に調達できるようになったことだった。これで私がDIYの虜になるお膳立てが整ったと言えます。
 
● 庭に好みの絵を描く。

 単なる園芸作業だけの楽しみにとどめず、庭をどう愉しむか?という考え方がどうやら英国流らしい。しからば、DIYで庭に絵を描くなんて発想はどうだろうか。モチーフを決める、構図を引く、製作に取りかかる、完成させる、見てもらう、と何段階もの愉しみがそこにある。例えば、中世ヨーロッパの建造物によくあるレンガのアーチと、ギリシャ神話に登場する女神像を組み合わせてみる。

 そんな庭が英国にあるかどうか知りませんが,なんだか作っているうちにそれらしい雰囲気が庭に漂って、英国人好みというか自分のわがままいっぱいの庭が出来上がります。





Member’s Essay     岡山市 Konnoさん

「あなたは私のビタミン剤!!そして絵の師匠!!」




 俗に言う、猫の額ほどの我が家の庭。家族で耐火レンガを敷き、日曜大工で主人が塀を作った手作りそのものです。幸い南向きで陽あたり良く操山に近いせいか、メジロ、ヒヨドリ、ジョービタキ、そして数日前からはウグイスも遊びに来ます。リビングからの景色をキャンバスに見立てて、庭全体の色のバルーンを考え楽しんでいます。

    “庭づくりも、絵のごとく”

 油絵を始めてからは絵画的表現を生かして、まず基調の色を決め、所々にインパクトのある色を鉢植えにして、ああでもない、こうでもないと鉢を持っては右往左往。

 私の油絵はほとんどリビングのテーブルと庭の景色がモチーフ。テーブルにはいつも庭のお花とティーセット。主役は、春はチューリップ、バラ、夏はひまわりにカサブランカといった具合。いつかボナールのような暖かな色で窓越しの庭の光を素敵に書きたいと夢見ています。

 こんな私の一日のスタートは先ず庭に出て水遣り、花がら摘み、そして虫はついていないかナとお花のご機嫌を伺う。我が家の小さな庭でもアッと言うまの1時間。少々の雨でも帽子をかぶりスコップ片手に独り言「アンタも好きね。」トホホホホ・・・・

 女性特有の頭痛、肩凝りなどと言う体調不良はこの至福の1時間でどこかへ飛んでってしまいます。ありがとう我が家の庭。あなたは私のビタミン剤。そして絵の師匠。






ハンギングバスケット 講習会



★ 春らしいハンギングバスケットを作ってみませんか?

 昨年の参加者によると「ちょっとしたコツを教わるだけで、作品が一気にグレードアップする。」、「長く楽しめた。」と好評でした。

■日時:2005年4月10日午前10時〜12時頃まで
■場所:株式会社「葉好園」
    岡山市中島67,tel 086-275-0587
■主催:イエローブック岡山
■講師:ハンギングバスケットマスター 松山哲史さん
■参加費:実費(花材によって変動しますが、5,000円前後。)
■講師料:無料
■定員:8人(先着順。申込者が少ない場合、取りやめになる場合もあります。)
■申し込み:4月7日(木)までに事務局に。





韻(うた)の花壇   Tanakaさん


Tanakaさんご夫妻から、お便りが届きました。