2005年 クリスマス号    2005.11.15.発行

  
  ◆目次

    ※ ご挨拶
    ※ スタイル@ガーデン  「オープンガーデンレポート(4) 6月後半〜秋編」
         (1)Kobayashiさん(2)Kitamuraさん、 (3)Fujitaさん、 (4) Kobatakeさん
    ※ お庭ナビ「秋明菊がよく似合う備後の庭人・・・私のまわりをお花でいっぱいにしたいの。」
    ※ 庭を楽しむDIYのすすめ「(5)至福のカントリーウイークエンド。」
    ※ Member’s Essay 「南仏で庭しごと」
    ※ 花のある風景   トルコ(3)
    ※ 花のあるスポット 隠れ家的ティースポット
    ※ 韻(うた)の花壇   
    ※ オープンガーデン情報
    ※ 会員レポート   「三田花と緑のネットワーク」を訪ねて


お庭ナビ     広島県  Makimotoさん

   
秋明菊がよく似合う備後の里の庭人・・・
          私のまわりをお花でいっぱいにしたいの。



 前日からの秋雨で急に秋が深まった10月初め。「実るほどに頭を垂れる稲穂かな」・・・日本の原風景が美しく残る神辺町を訪ねて、マキモさんこと牧本さんのエネルギッシュで感動的なガーデニングスタイルを拝見しました。


 「ターシャ・チューダーさんの庭作りと同じ年齢のスタートライン!頑張るぞ!」頼もしく語ってくれた牧本さんです。35年間の仕事と3人の子育て、24年間の姑の介護で完全燃焼して、2年前に退職。その間の一番苦しいときに、支えて慰めてくれたのがガーデニングだったそうです。


●仲間作りをされてますね?

「ガーデンサークル備後」を立ち上げて地域での交流を始めました。
自宅を苗の交換場所にしたり、自由に出入りできる「いきいきサロン」を作ります。
会員を増やして、「花に囲まれる歓び」を共有しあう活動を広げていきたいです。


●ご主人の木工もすごいですね?
何でも作ってくれます。お金をかけないで、創る楽しみを求めて、永遠に変化していく庭です。


●これだけの庭を管理するのは大変でしょう?
気楽に楽しみながらの庭仕事ですので、大変なことはありません。あえて言えば
更年期障害が長引いて・・・でも庭中を歩き回り、身体を動かしているほうが快調です。


●会員の方へのメッセージ:
自分らしさを大切にしたい。人生の楽しみ方とこれからの生き方を見つけられた今は幸せです。イエローブックに入会してからはこの思いは一層強く感じます。幸せの感じ方は人それぞれですが、こんな思いを広められたらなあ・・と思っています。
これから10年、20年、いや30年と・・・。


●近隣のメンバーも招集してくださって、とても楽しい交流会と庭巡りをありがとうございました。






Cowbellさんの庭を楽しむDIYのすすめ

   (5)至福のカントリーウイークエンド。



 私を庭に惹き込ませた一冊の洋書があります。

 外国ではこういう本が売れるのかと感心させられたものですが、いわゆるカントリースタイルで週末を愉しむ方法が写真で懇切丁寧に解説された大人の絵本のような書籍です。

 金曜日の夜から日曜日まで、朝昼晩とこんな料理を作ってそれを家族や友人たちとこんな場所で食べると素的だよ!といった愉しい週末の過ごし方を具体的に表現した本ですね。



 選ばれた場所としてはアウトドアーが多いのですが、庭の木陰やテラス、水辺のボートドックといったご機嫌な一角が目を惹きます。
 これらの写真から私は西洋式のプライベートな庭の魅力を知りました。

 母性本能をもつ女性方は、可愛い草花を育てる悦びから庭好きになるケースが多いようですが、私の場合はこの本のように、日常生活をエンジョイする一つのアイテムとして庭の存在を考えて庭好きになったと言えます。



●洋書をひもといて夢のあるアイデアを貰う。

 週末をプライベートでどのように満喫するか?なんてこういう遊びごころは西洋人のほうがはるかに進んでいる。だからDIYなんてことばも生まれる訳だと思ってしまいます。

 たまの週末ぐらい自由時間をやりくりして街の丸善とか紀伊国屋といった一流の書店に出かけ、立ち読みでもいいからガーデンニングに関する洋書をパラパラとめくってご覧になるぐらいの行動力を期待いたします。運良く洋書のバーゲンセールなんて貼紙をみつけたらもうしめたものです。


 その中に一冊ぐらいは<English Country Gardens>なんてご機嫌な本があってそれを定価の半額ぐらいの値段で手に入れることができるでしょう。

 昨今氾濫している和製の同類の書籍とは比較にならない、趣味の良い庭写真に見とれ、挙句の果てにはその庭の片隅にあるしゃれた造作物にそっくりなものを自分の庭に作ってやろう、なんて出来心が湧いてくるものです。

 かくして一週間に一度の愉しみがやって来て、英国人たちの気持ちが近いところにあるような気がしてまいります。