バラ前線を北上した55日間
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■オープンガーデン全国行脚をした人■
宮崎県在住でYB会員の「Keiko.Yasudaさん。」
本で見たバラの庭に一目惚れした彼女は、「卒業旅行」と称して全国津々浦々の100余もの個人庭を訪問するという、前代未聞の快挙を成し遂げられました。
車の走行距離は7400キロ!
行く先々で、安田さんの目には何が映ったのでしょうか。
■オープンガーデンを訪ねて、迷走の旅■
写真と文:Keiko クレマチス Yasudaさん
今回の旅ではモグラさん始め、行き当たりばったりの勝手な訪問にお付き合い下さったイエローブックのみなさま、各地のみなさま、本当に有り難うございました。
まずは誌上をお借りして深く感謝申し上げます。
5月17日、宮崎を出発。小倉の庭を皮切りに岡山、兵庫、岐阜、長野、関東を経て仙台へ。
仙台からはフェリーで北海道へ。7月1日フェリーで新潟に。
新潟以降、山や海、仏様ばかり見ましたが最後はやはり庭。和歌山の庭を見せていただき大阪南港からフェリーで7月10日宮崎に帰着しました。
まさにバラ前線を北上した55日間、7400キロの旅、訪ねた庭は100以上(異常とモグラさん)。その9割が個人の庭でした。
出発時点では福山3庭、仙台2庭、旭川4庭。
途中のんびり観光し懐かしい友人達と会う、そんな旅になるはずでした。ところが観光には疲れても庭を見ると俄然元気になり、情報があれば何処にでも行きたくなって、飽きることがありません。
それに「宮崎から、それも1人で、運転して」このことが庭主さんにインパクトがあったことも勿論でしょうが、突然の訪問も庭をオープンされている方は実に心広く受け入れて下さいました。ただお話が実に楽しくて長居をしてしまったことが度々あり、これは反省です。
庭と人は一対。その人がいて、この庭がある。
だから、みんな違ってみんな興味深い。
100の庭を見てもゴッチャになんかなりません。
花や草、土や石、果ては風の話、オーナーさんの表情にもそれぞれ物語がありました。
・ お花(庭)を介せば人類はみな友達。
・ 庭は庭だけ見ても感じるところは少ない。
・ 花は自分の居場所を知っている。(見つけてあげるのは私、私は私の庭を自覚すべし)
・ 庭は死ぬまで楽しめる。(庭もひとも歳を重ねてなお美しい)
以上、会った方や庭の花や木、旅の風景が教えてくれたことです。
ということで、素晴らしい垂涎のバラの庭、広大な庭、恋した手まりかんぼく、あっと息をのんだヤマボウシやニセアカシア・・・これらは胸に収めて、「2007年、これから始まる私の庭」は拾ってきた雑草も捨てられない私らしい庭を目指すことにします。
【参考】お世話になったオープンガーデンなど
北九州、岡山、三田・神戸、岐阜、松本、小布施、坂戸、群馬県花と緑の学習館、須賀川、みやぎ、北海道ブレインズ、わかやま。
みなさんご存じの、熊山英国庭園、宝塚ガーデンフィールズ、花フェスタ公園、アンディウイリアムスボタニックガーデン、 高橋武市さんの庭、上野ファーム、紫竹ガーデン、BGLココット、フィールドノート
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