2008年 冬号   2008年11月発行

  
  ◆目次

    ※ 秋の京都へ バスツアーレポート
    ※ OPEN GARDEN REPORT(大森ソナエ庭Torigoe庭)
    ※ チーム・イエローブックからのお願い
    ※ 事務局よりお知らせ
        

※ バスツアーレポート
  秋の京都へ
   文:イヴリンさん 写真:TDさんほか


「行ってきました! 秋のバスツアー」

今年のツアーは日の出前から夜空に星が輝くまでの長い一日旅行となりました。


最初に訪問したのは京都にある「まつおえんげい」というガーデニングショップ。
イエロースタッフ(辛口のM氏)が下見をし、「ここ数年の一番のHit!」と言わしめたお店とか。

「まつおえんげい」まではバスから途中下車して徒歩で向かいました。
道沿いに昔ながらの八百屋さんが何軒かあり、店先の台には、青菜、大根・さつま芋・丹波栗・柿などが目に飛びこんできます。
誰かが、「あの大根が欲しいわ」
「私はさっきの柿が欲しかったわ」と例のごとくわいわい賑やかな一行です。

すかさず他の誰かが言いました。
「目的が違うんじゃありませんかぁ?」に一同大爆笑。

「まつおえんげい」は想像以上にスペースがあり、バラ、クレマチス、クリスマスローズの種類が豊富で前触れどおりではありませんか。
植木鉢やガーデングッズ、雑貨も充実しています。

私はというと薔薇の苗ばかりに見惚れてすっかり時間をなくしていました。
1時間15分という長くも短い時間は優柔不断な私にはあっという間です。
驚いたのは「まつおえんげい」さんの行き届いたサービスでした。
購入した苗や鉢をバスまでワゴン車で運んできてくれるのです。
これで気がかりだったお野菜も帰り道に買えてよかったですね。

昼食はご当地自慢の黒豆づくし。
黒豆ごはん、黒豆豆腐、地鶏のすきやき、おいしかったです。

「丹馬高原植物園」までは所要時間が2時間半。
すっかりお腹もよろしいメンバーたちはこの時間が午睡タイムだったのかバスの中は静かでした。

ツアーの目的地である「丹馬高原植物園」はとても素晴らしかったです。
標高680メートル、植物園の広さ17ha(内10haが自然林)、樹木・草花の自生植物約1.000種類、類する植物300種類。
秋の紅葉にはあと少しでしたが、これから色づく景色を想像しただけでも満ち足りた気持ちになりました。

自然を生かしたこの植物園内を、美人ガイドさんが丁寧な解説で案内してくださいました。
どうりで前方に男性陣が多かったはずですね、今ごろ納得です。
春に訪れたというメンバーさんが「このあたり一面にブルーベルが咲き乱れていたのよ。」
と広い場所を指さしておしえてくれました。
のびやかに宙を舞う「サラシナショウマ」。
せせらぎにはうつむくように青い「りんどう」が。
葉わさびやクレソンも揺れています。
花色の少ないこの時期「ヨメナ」のひかえめな紫がなんと美しいことでしょう。

この高原を歩いていると、ふとイギリスのマナーハウスの広大な庭にいるような錯覚を感じたのは私だけでしょうか。
イギリスの道ばたに自生する「ローンデイジー」を見つけたときは感激しました。

折り返し地点となる森の奥深い場所に樹齢千年という「和池の大カツラ」が天高くそびえ立っていました。
幹周り16メートル。
その圧倒される雄大さに驚きと感動で身震いしたくらいです。
千年という悠久の時を刻み、連綿とこの地を見守ってきたのでしょう。
「カツラ」はまるで巨人のようにも見えました。
幹のたもとには湧き水の「名水」が飲めるようガラスコップが置いてあります。
この水を飲むと3年若返るそうで、この「おいしい」水を順番で飲みました。
若返りの水を3杯飲み干した人もいれば、カメラ撮影に夢中で飲めなくて残念がっていた人もおられたようです。
しかし3杯とは・・・・9歳も若返ったということですね。

今度お会いするのが楽しみです。

帰りの車中はDVD「秘密の花園」を放映してくださり、バスの中で睡眠と決めていた私ですがすっかり「秘密の花園」に夢中でした。

「秘密の花園」のエピローグの言葉です。
                「庭には宇宙がある 私はそう信じる」


<事務局よりお詫び>
 イヴリンさんのレポートですが、Ka*rin*Kaの掲載は紙面の都合で、一部を割愛させていただきました。
 ホームページには全文を掲載させていただきました。