Open Garden

花フレンズが贈る「東部巡礼レポート」“Syofuku Garden”
  
第3話 「愛とアイディアが詰まった宝石箱


まえがき:

姫様のキッチンガーデンでつまみ食いをした
花フレンズはミニバラの愛車で走ること5分。

「YB一 あのようになりたい!人 No.1」だと、
花フレンズが太鼓判を押すオリーブさんの笑福ガーデンにやってきた。

自作の衣装で現れたオリーブさんは、センスもお人柄も
とにかく素敵な方である。

ミニバラ「すごいよねえ。」
姫「いつも輝いていて、思いついたらすぐに実行される。
どうすれば、あんなになれるかしら?」
ミニバラ「今から努力すれば何とかなるかしら?」
(いえいえ、そういうもんじゃないでしょう、とイヴリンが言いたそうだ)

それでは早速お邪魔して、アイディアいっぱいの
笑福ガーデンを紹介しましょう。


 オリーブさんを知らなくても、おたふくさんを知ってる方、大勢おられるのでは?

 山岡鉄斎が色紙に書いたオタフクを見て、大変気に入られて、トレードマークに。
 以来20年。ずっと書き続けておられるとか。
こんな案内板が。
ブロック塀
 「倉敷みたい」とイヴリンが言った。ほんと。
どうやったんでしょう。

 ラティスを黒く塗ったら、ブロック塀がマッチしなくなった。
そこで、ペンキをハケで塗った。
思いついたら即実行がモットーだ。
ペンキが垂れたところを塗りなおすと濃くなって、ごらんのような仕上がりに。

イヴリン「へぇ〜」\(◎o◎)/!
ミニバラ「うひゃー」\(◎o◎)/!

これで庭の内外がシックにまとまった。
 窓に取り付けられた古びた格子と花台・ステンドグラス。

 鉄の錆びたのがお好きとか。
あら、鉢にも黒いハケ模様が。

 あちこちに古びたグッズや骨董品が飾られている。

どこで入手したか尋ねると、お返事はたいてい
「粗大ゴミで拾ったんよ」
「古家の解体現場でもらった」
「知り合いがくれた」・・・こんな具合である。

様々な人の手を経て笑福ガーデンにやってきた小物たち。

 オリーブさんは「与えられる」と表現する。
遊び心とアイディアで見事に活かされています。
 これも粗大ゴミの日に出会った。

手が入るようにワイヤーを切って曲げた。
鉢はプラスティックに色をつけたら陶器のような出来栄え。

 物には心があるというオリーブさんは「人が見向きもしないものに命を吹き込む」達人。
こいぬ
 ホームセンターでお嬢さんが飼っていた犬にそっくりの置物を見つけた。
そのときは買わずに帰ったが、後日再びその店に行ったら、最後の1匹がオリーブさんを見つめていた。
 迷わず連れて帰ったという。

おりこうに「待て」をしているこいぬ。
よかったね。
 笑福ガーデンはセダムガーデンと呼ぶのがふさわしい。

 セダムの明るいグリーンの小さい葉と、ベゴニアの肉厚の銅葉。
見慣れたベゴニアがセダムによってとても新鮮に見える。
あまり水がいらない植物なので夏も管理が楽。

 セダムは先を切って土に挿すだけで簡単に発根する。
ミニバラ庭もただいまセダムを増殖中。
セダム寄せ植え
テーブル
 とてもおしゃれなテーブルクロス。
「これはどこから?」と尋ねたところ、「フリマで100円になったギャザースカート」との説明。

 なるほど、そう言われてよく見ると・・・中心がウエストか?
 よくまあ、思いつかれたものだ。

周囲のグリーンのグラデーションもよーくご覧下さいね。


あとがき:

愛とアイディアが詰まった宝石箱のような笑福ガーデン。
オリーブさんの笑顔はダイヤモンド以上の輝きです。

「笑福遊来」はオリーブさんが好んで書く造語。
多くの訪問者がオリーブさんの笑顔に感動と福をいただいた、
この言葉通りのオープンガーデンでした。

不幸にして先立たれたお嬢様の言葉を教えてもらった。
「100%の幸せ」・・・闘病中、朝目覚めて命があることを実感したときが「100%の幸せ」。
それから段々と、150%、200%と高まっていくと言う。

オリーブさんの話を聞いて、どれほど感銘を受けたことか。
この気持ちはとても数字では表せないものです。

(後日談:塀のペンキ塗りをした後は腱鞘炎で肩が痛くなり、服を着せてもらうほどの疲労だった。
息子さんは「70歳以上はYBのメンバーに入れないようにしてもらわないと」とおっしゃったとか。)

ノコギリはおろかチェーンソーも使いこなすオリーブさん。
10才以上もサバを読んでるんじゃありませんか?



では次回はイヴリンがウィリアム・ロブ庭をレポートします。
お楽しみに。

花フレンズが贈る「東部巡礼レポート」(その1)  (その2) (その3) (その4) (その5)