花フレンズが贈る、ひとさじの愉しみ

第6話 「マイスターが造る、魔法のトレリス。」



前書き:我家で一番人目につくところにありながら、
ただの角柱でしかなかった玄関ポーチの柱。

ポットを掛けたり、つるものを這わせたりしたいと思えど、一体どうすればよいものか?
具体的な構想がないまま、悩み続けて10数年。
「どうにかならんか?」

ところが風のウワサでこの悩みを耳にした、とある達人が
トレリスの図面と材料を持ってやって来られたのです。
この方はオリコーネ氏と名乗られて、木工のマイスターでいっらしゃいます。
ようこそ、ミニバラ庭へ(*^。^*)



写真1:柱をご覧ください。

 
 いかにも屋根を支えるのがオイラの仕事と割り切って立っているだけの柱です。

写真2:オリコーネ氏はご自宅の裏山で

 形のよい木を採って、寸法どおりに切って来られました。
 目線の高さに、とお願いしていました。

 トレリスといえば、角材を組み合わせたものしか知らなかったので、こういう自然木は意外でした。

 発想のユニークさに脱帽。
写真3:角材を柱の太さにあわせて、

 
 このように組んで使います。これを2つ用意します。
写真4:柱には一切キズをつけないよう、

 
 また、いつでも取り外せるように、この木枠を上下に付けました。

 なるほど!これはいい!
写真5:イブリン応援団長兼チアガールの喧しい声援の下、

 
 オリコーネ氏は慣れた手つきで穴を開け、ネジクギを留め、要した時間はぴったり1時間。
 ミニバラが周囲をうろついている間に完成しました。
 早速グリーンを飾ってみました。花はホワイトからピンクの色が似合うようです。

 イブリンが、「ローラ・アシュレイ」というツル性のミニバラを見つけてくれました。
 ぴったりの植木鉢が見つかり次第、植えようと思います。
 また夏にはアサリナやスマイラックスが絡む予定。とても楽しみです。
写真6:去年から育てているプミラのバードケイジ。

 
 やっと掛けるところが見つかりました。
ピッタリじゃないですか?どうでしょう?

 反対側にはウィンドチャイムも掛けました。 

あとがき:

取り付けた翌日、はや、来訪者がありました。
通りがかって、目に留まったので、ぜひゆっくり見たいとおっしゃっるのです。

突然のオープンガーデンとなり、庭へもご案内しました。

こんな形で初対面の方と花談義をするとは・・・
YBのグレードを下げないためにも日々庭道に精進せねば。

「焼きそばに紅しょうが」と言われようが、
「カレーに福神漬け」と言われようが、家にいても化粧くらい
しておこう、と決意も新たに、舞い上がりっぱなしのミニバラでした。

改めて、オリコーネ氏にお礼申し上げます。<m(__)m>

BISESの今井さん言うところの「見せ所」って、
大掛かりなことをしなくても、アイディア次第で
小さい庭でもできるんですね。ね、モグラさん。



人生の荒波を乗り越えてこられた中高年の皆さま。イエローブックこそ、ささやかな尊いご縁でございます。
ツヤのない上半身、用のない下半身。玄関の柱など屋根を支えるしか用のない代物でございます。
これに「庭の環境+オーナーの好み×見せる工夫」とかいう、難しい今井公式に当てはめたオリコーネさん。
謹んでお慶びを申し上げます。よく頑張っていらっしゃいます。さぞかし姦しい中でやり遂げたあなたはエライ!
豊かな教養、溢れる美貌にこぼれる脂肪、綾小路モグラでした。・・・(モグラ)