カウベル母娘の「庭めぐり旅日記」

第1話 ルイス・C.ティファニー庭園美術館を訪ねて出雲路の旅(その3)




▼オフホワイトの柏葉アジサイ
紫のクレマチス、アイビーをアレンジしたエントランスの寄せ植

☆ 旅の路草

 都会の喧騒を逃れた親娘は、カウベル師(イスラム教徒?いや、じつはカウベル庭の専属庭師。)の案内でここ石見にある未知のスポット「金城(かなぎ)」で一夜を明かした。L・C.T庭園を訪ねる旅の2日目、5月の空は晴れ渡り高原の薫風が心地いい。ぶらり旅の愉しみは路草を気ままに食うことにある。

☆ カウベル母娘の選んだ路草

 路の草にも当り外れがある。折角食うにはおいしい方がいいに決まっている。
氾濫する情報の中ではやはり、「るるぶ」の情報が信頼できる、と娘は言う。庭師も同感だ。この日、母娘は、「しまね海洋館アクアス(※)」と「かなぎウエスタンライディングパーク(※)」を選んだ。幻想的な神話の国の海底でわに(サメ)の泳ぎを見物したり、ロシアからやってきた白イルカやライトアップされたくらげの踊りに、時の経つのも忘れる。馬のライディングも初体験、カウベルのカウガールは見渡す高原でウエスタン気分を満喫してご機嫌だ。
 母娘にとってこの日の時間は、ゆっくりと、ゆっくりと、経過しているようだ。

☆ 庭師の路草

▼前庭の光景


 カウベル師にとってはここしかないでしょう。という遊び場がある。「金城カントリークラブ(※)」である。母娘と別行動の庭師は、この日当地の仕事仲間が開催の芝刈り親睦会に参加する。ナイスショットを頭に描きながら足取りは実に軽快だ。

☆ L・C.T庭園地元の反応

 芝刈りのプレーが終わって、クラブハウスの団欒の合間、庭師は松江からきた仕事仲間に、L・C.T庭園について話を向ける。「行ったことないですよ。イングリッシュガーデンって何ですか?そんな所より県立美術館がお勧めです。松平不昧公の茶道具展は大人気で必見ですし、そこから見る夕日は日本一です。毎日、日没が閉館となりますからね、今から行かれると間に合いますよ!」
 いささか落胆したものの、灯台下暗し、日御碕灯台は遠くを照らしても足元は照らさずか。と気を持ち直す庭師であった。(つづく)


※ しまね海洋館アクアス
http://fish.miracle.ne.jp/kaiyokan/

※ かなぎウエスタンライディングパーク
http://www.web-sanin.co.jp/co/kwrp/

※ 金城カントリークラブ
http://www.golfnet.ne.jp/course/h5046.htm


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ついに、「カウベル師」登場…まだまだ続く、L・C.T庭園への道のり・・・
でも、地元の方は、あんがい行ってないんですよね。・・・・(モグラ)

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