モグラの旅行記 祝！「第１回（平成２３年度）キラリ☆輝くOKAYAMA」受賞！！
『昔、懐かしい』 丹生のパン「ローマン」
２月４日は「立春」でした。（ついでに、モグラの結婚記念日）。
「いやぁ～、スッカリ、春ですねぇ。」と言いたいのは、山々なれど、まだまだ寒波が続いています。
でも、どことなく春の兆しが確実に始まってきていますねぇ。
庭の木々は、ハッパを落とし、真っ裸で寒そうですが、枯れた葉っぱの中から「小さい新芽」がでてきてるのが見えました。
ところで、つい先日（正確には、平成２４年１月２５日）、「第１回（平成２３年度） キラリ☆輝くOKAYAMA小売店表彰」が発表されました。
大賞は、岡山県中北部 美咲町で、約４０年間も移動販売（週５日）を続けている「大﨑商店」。
そして、優秀賞にモグラの老眼鏡を作ってくれる、岡山市表町の「(株)中野屋眼鏡院」が選ばれました。
さらに更に、奨励賞 ７店の中に、昔、懐かしき「ニブ・ベーカリーさん」が選ばれていました。
そこでこの受賞を記念して、備前市西片上の「ミシェールニブさん」が作る「昔懐かしい！ローマン 特集」をお送りします。
 |
「備前市伊部の町並み」 「お控えなすって！モグラ、生国と発しまするは～備前にござんす。備前、備前と申しましても、あんさん、備前はいささか広うござんす。西に医王山、北に天津神社、南にカヤハラ山、東に茶臼山・・・風光明媚な伊部（いんべ）にござんす。」とまぁ続きますが、伊部は備前焼の町なのです。古墳時代からこの地で陶器が焼かれ、山の麓には、今も「大きな窯跡」が多く残っています。 伊部の町並みは旧山陽道に沿って展開し、家並みの殆どが備前焼の窯元や商店で占められておりまして、有名な陶芸作家も多く、芸術作品が店頭に並んでいます。 |
|||||||||||||||
| 「労研饅頭（通称：ローマン）」 その伊部の隣町「備前市西片上」に「ニブ・ベーカリーさん」があります。今は、「ミシェールニブさん」という、洒落た店名になってますが、モグラが幼き頃は「丹生製パン店」と称し、小中学校の「学校給食パン」も作っておられました。 戦後、間もなき頃、食べることにも事欠く時代でしたから、あの頃の「コッペパン」は、幼きモグラにとっても貴重な栄養源でした。 そのニブさんが作る「労研饅頭」は、通称：ローマンと呼ばれ、月に一度も食べられるかどうか？という、高級品に感じていました。「もう、ローマンは作ってないのかなぁ？」と、久し振りに立ち寄った丹生製パンさん・・・今は、パンの他に「ケーキ」や「ジェラード」を作り、店名も「ミシェールニブ」と変わってました。 でも、ありましたぁ～～♪あの、昔、懐かしい「ローマン」が。・・・ 昔ながらの「労研饅頭（通称：ローマン）」元祖、ローマンと「みそ味ローマン」→ ↓そして、甘酒ローマン（みそ・抹茶・紅麹）と労研饅頭 あん入り |
 |
|||||||||||||||
 |
「労研饅頭」って、聞き慣れない名前ですねぇ。 実は「明治から昭和にかけての郷土の偉大な実業家、大原孫三郎氏が設立した「倉敷労働科学研究所」で戦前に開発された栄養食なのです。紡績会社などで働く女工さん向けに、「安くて栄養価の高い中国の饅頭（まんとう）を日本人向けに改良し“労研饅頭”として広めた。」ということです。 丹生さんは「歴史に残す商品」として、今もローマンを提供し続けています。 （参考） 労研とは、労働科学研究所の略称です。 岡山県倉敷の紡績工場の“女工哀史”さながらの少女たちのために、1920年代に、若い経営者と社会問題研究者が、労働科学研究所を作って、劣悪な労働環境の問題、あるいは子どもと女性の深夜労働禁止につながる研究や運動をしてきたのです。 その中で、＜疲労回復に必要な栄養も研究し、安くて栄養価の高い中国の饅頭（まんとう）＞を、日本人向けに改良し“労研饅頭”として広めたそうです。 |
|||||||||||||||
| 【 有限会社「丹生製パン」の略歴 】 店名：ミシェール・ニブ 住所：岡山県備前市西片上１４６５－２ 電話：0869-63-2535、Fax：0869-64-2339 営業時間：AM７:00～PM７:00 定休日：日曜日 【 店舗概要・沿革 】 1936年～ ベーカリーとして創業 戦前～ 1代目労研饅頭の製造を開始 戦後～ 2代目学校給食導入とともに指定を受け備前市小中学校全校の給食パン製造開始本格的パン部門製造を設立してゆく。 1956年～ 現本社工場地に工場建設 1972年～ 3代目立教大学卒業後 大手製パン会社を経てドイツ国立製パン学校等遊学 1975年～ 新工場建設 1982年～ 洋菓子部門を製造開始 1984年～ アルファビゼンに“ミシェール”を出店 2000年～ マックスバリュ備前に出店 2002年～ お客様のご要望により創業の地でOPEN 2009年～ カフェスペース・ジェラート販売店をOPEN ～現在に至る～ 現在4代目修行中 |
【 ミシェール・ニブ」の略図 「ミシェール・ニブ」HP：http://www.nibu-bakery.co.jp/ |
|||||||||||||||
「オーナーから、一言」 ■１９３６年創業で、創業当時からの歴史商品であり中心商品であるローマン（倉敷労研饅頭）をはじめ、パン・ケーキ・ジェラート等の販売を行っており、地元の人々の厚い信頼を得る老舗パン屋さんです。ローマンは大原孫三郎によって設立された倉敷労働科学研究所で戦前に開発された栄養食で、多くの許可業者が廃業していく中で、当店は「歴史に残す商品」として提供を続けています。 ■近年、創業時の建造家屋を一部改装し、また2009年には更に拡張して休憩気分の提供や小休息気分の提供を兼ねたイートインの空間としてジェラート＆カフェも展開中です。 ■倉敷商業高校とコラボして、倉敷朝市（三齊市）へ当社製品を提供し「倉敷浪漫」（くらしきろうまん）の名前で売り出すなど、地域や学校との連携活動も積極的に行っています。 ■「幻じゃない！岡山の労研饅頭」として、岡山高島屋でも一昨年来、定期販売（１月は２５日～３１日）が行われています。 モットーは「SMALL IS BEAUTIFUL」と「温故知新」。小さいからこそ訴えられるものを目指す。あえて目立った営業はせず、お店の建物の中にロマンをこめています。 |
||||||||||||||||
 |
「朝食にローマン！？」  2012/02/11朝食に「ローマン？」・・・と思われるかも知れませんが、これが、結構いけます。トーストに比べてカロリーも低く、ヘルシーです。あなたも、試して見ませんか？
「ローマン」は、低カロリーって聞いてますが、はて！？どの位でしょうね？？ |
|||||||||||||||
|
