アイコン TANABEさん、「ガーデナーへの道」 

    その6 「図面がやってくる」

 樋口さんがやってきて、その後また半年・・・。春が来たころです。

 「今から図面を持って行っていいですか?」と、樋口さんからの電話。ららら、やっと図面ができたのねえ!というか、冬は木々が休んでいるので、工事にとりかかれないため、春になるのを待っていたのだそうです。家相的にも、冬の着工はタブーなんですって。
 
そして、待ちに待った図面がやってきました。
「すごーい!」私がイメージしていたのとほぼ同じ!御影石とレンガをうまーく組み合わせていて、そこへ私たちの大好きなエゴノキをでーんと、シンボルツリーにしています。
 ほかにもモミジやソヨゴなどを、そよそよした感じでまとめてあります。そして、そのそよそよのアーチをくぐり抜けて、玄関のアプローチを通るという具合。我が家の玄関ドアーには、透明ガラスがあるのですが、木々が育って、緑がガラスの向こうにみえるといいなと思って、建築当初から考えていたのです。樋口さん、気がついてたのかしら?

 それにしても、樋口さんは絵もとてもお上手です。「仕事だから、図面もちゃんと描くのは当たり前ですよ。」とおっしゃいました。修行時代は、そういう勉強もあるんですって。
現場に出ているだけではないんですね。その上、彼は若い頃、画家になりたい時期があったのだそうです。今でも、美術館に行ったり、お知り合いの写真家さんの撮影に同行したりするなど、芸術に関心をお持ちとのこと。だからなのでしょうか、樋口さんのつくるお庭は、視野が広いというか、庭の部分だけがいいのではなくて、建物とのバランスがいいのです。むしろ、庭が建物と溶け合って、ひきたてているという感じです。

 もう即決でした!「これでお願いします。」と言いました。
御影石のテラスをウッドデッキにして欲しいなど、若干の変更はお願いしましたが、ほぼ図面どおりの工事を依頼しました。

 このときが2001年の4月、下旬には大きな4トントラックで、大きな石をたくさん積んでやって来て、樋口さんたちのお庭作りがいよいよ始まったのでした。  (つづく)

うぅ〜ん・・・造園って奧が深いですね。絵画に写真に、そして家相まで。
これだけ修行されてるからいい庭が出来るんですね。納得!・・・・(モグラ)

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