アイコン TANABEさんの、「ガーデナーへの道」

    その8 「スタート地点」

 まずは皆様にお詫びを。11月中、連載をお休みしてしまい申し訳ありません。m(__)m

その間、何をしていたかと言いますと、晩夏から秋にかけて咲いていたお花をさっぱり片付けて、ずーっとクワを持って、土を耕しておりました。

 念願叶ってお庭が完成し、うれしくってうれしくって、張り切ってお花をたくさん買いこんでは、夏から秋の間中植えておりました。が、今年の夏は皆さんも泣かされた方が多いと思いますが、ほんっとーに暑かったですね!お花が煮えそうなくらいでした。

 私の植えたお花たちもヘトヘトになってしまい、ちょうどそんな頃、私はRHSJ会報誌に掲載されたという、M氏・Y氏の土作りの話や、サウスヴィレッジで行われた吉谷桂子さんのガーデニング講座に触れる機会に恵まれ、「今さらだけど、土作りだ!」と決意をしたのでした。

 そう、造園してもらったお庭は、フレームを作ってもらったに過ぎないことに気付いたわけです。せっかく造園してもらったお庭を、美しく維持できなくては、ガーデナーにはなれません。この1年、樋口さんのお仕事をそばで見せていただいたり、このイエローブックに登場されるたくさんの先輩ガーデナーさんたちのお庭をみせていただいたり、実にたくさんの事を学ぶことができました。

 お庭は、あせってはいけない、基本を飛ばしちゃいけない。分かっているつもりでも、せっかちな私は、ちょっとそういうところは飛ばしちゃってたみたいです。そんなわけで、これからはお花の見えない、根っこのところからじっくりやってみたいと思います。そして、いつかまた、「ガーデナーへの道」その後をみなさんにご披露できる日がくるよう、どうか応援してくださいね。

・・・それでも、やっぱり土ばっかり耕してるのも淋しい私。(^_^;)

 そこはそれ、ちゃーんとお庭はクリスマス・バージョンにしていますヨ。ツリーは本物のもみの木なんです。公園で拾った小枝をつなげて、星のオーナメントを作りました。玄関ドアに掛けたリースも手作り。お花の少ない季節ですが、いろいろ楽しめるものですね。

 レンガの小道に落ちている赤いもみじの葉っぱが絨毯の模様のようにちりばめられて、葉の落ちた木をよーく見れば、来年の新芽になるのかな?という、ビーズのように小さな芽をつけています。土の下には、チューリップやクロッカスの球根がじぃーっと時が来るのを待っています。この季節、どうやらお庭のスタート地点なんですね。私もスタート地点に立っています。


 では皆さん、MERRY・CHRISTMAS  HAPPY NEW YEAR!

またどこかのお庭でお会いできますように。


千利休は“茶の湯”の極意を、「一から初めて十を知り、十から返る元のその一」と言っています。
絶えず初心に返ることが大切なのでしょうね。庭づくりのファイナルアンサーは、やはり「土づくり」ですか。

6月から8回、半年間の連載ありがとうございました。これで最終回とは?モグラは寂しいよぉ〜。
ん?・・タイトルが「スタート地点」ということは??・・続編の新シリーズを期待しています!・・・(モグラ)

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