エジンバラから北へ約60km走り、パースに。
テイ河畔に開けた美しく小さな古都で、東岸“スクーン”がスコットランド王国 戴冠の地となってから、15世紀半ばまでスコットランド王国の首都として栄えました。
また、パースからアバディーンまでの間にはウィスキー醸造所が点在し、ハイランド地方への玄関口になっています。(ウィスキーと聞いて喉が鳴ってるあなた、“あんたも好きねぇ!”) |
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“スクーン宮殿”は、シェイクスピアの書いたマクベスやマルコムなど、多くの伝説に満ちています。代々の国王が座る石を“スクーンの石(または“運命の石”)と呼び、一時、ウェストミンスター寺院に持ち去られていましたが、1996年に返還、エジンバラ城内に置かれています。
スコットランド国王だった“ジェームス1世”がイギリス国王になって以来、現エリザベス女王に至るすべての国王は、この石の上で戴冠式を行ってきました。(聞いてますか〜?何度も言いませんよ!後でテストしますよ・・とはモグラ陰の声) |
古都パース郊外に“ブランクリンガーデン”があります (やっと庭の話しになったわい・・ホッ!)。
この魅力的な小さな庭は、テイ河の東、ダンディーロード(Dundee road)にあり、「最も優れた
2 エーカーのプライベートな庭」として表彰されたこともあります。(なぬ?2エーカーが小さな庭だとな!・・ちなみに、1エーカー(acre)=約 1224
坪)
この庭は、1922年、ジョン&ドロシー・レントン氏(John and Dorothy Renton)によって作り始められました。ティ河(river
Tay) の谷に面する斜面は、泥炭の酸性土壌のようです。それゆえか?多くの高山植物(alpines)を始め、沢山の植物コレクションが揃っています。
シャクナゲ、つるアジサイ、モクレン、ユリ、ルリゲシ等と共に、喉から手が出そうな植物が元気に咲いています。 |
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←ご存じ、“ヒマラヤの青いケシ(Meconopsis betonicifolia)”があちこちに植えられ、次々と花を着けています。
↓プリムラ属も、「フロリンデ(黄色い花)」、「シネンシス(波状花)」、「デンティキュラータ(白又は藤色の花)」、「ヤポニカ(クリンソウ)」などが群生しています。
暑い“おきゃ〜ま”では夏越しが難しいですが、さすが涼しいスコットランドですねぇ。(--;) |
「プリムラって、こんなに大きな花だったの?」と驚きとため息が漏れ聞こえます。
ブランクリン・ガーデンの植物は、主に中国、チベット、ブータン、ヒマラヤ山脈から集められていますが、これらの植物コレクションは、有名なチーム・ラドロー(Ludlow)
によって集められました。 |
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土地周旋業を営んでいた、ジョン・レントン氏(John T Renton)亡き後、妻のドロシー・レントンさんが、彼の遺志を継いで庭を維持してきました。
彼女は、スコットランドの園芸社会に貢献したことが認められ、1954年、スコットランドの園芸メダルを受けています。 |
そして1967年には“スコットランド・ナショナル・トラスト(NTS)”に遺贈されました。
現在は、ヘッドガーデナー、スティーヴ・マクナマラ氏(Steve McNamara)が管理しています。
静かな佇まいと、豊かな緑の中で至福の時を過ごしました。スコットランドのNTは、お客様も少なく閑静ですよ。(商売っけはほとんど無く、売店も小さな小屋程度。それでいて入園料は£3.75とは!・・思わず、「経営は大丈夫」って思ってしまいます。) |
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スコットランドの国花“スコッティ・アザミ”
1263年、スコットランドがハーコン王率いるノルウェー軍に攻められたとき、斥候がアザミのトゲにさされて退却、スコットランドが救われたということです。
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スコッティアザミがデザインされたプレート
スコットランドではホテル・B&B・史跡・ガーデン等のランク付けを行っており、スコティッシュ・ツーリストボードが掲げてあります。3つ星は“Very
Good”ですぞ・・・ |
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