エジンバラから南東へ、歴史的な村“イースト・ロージアン(East Lothian)”を目指し、インバレスク村に到着です。インバレスク・ロッジ・ガーデンで頂いたパンフレットに“ローマ軍と和解した教会(St.Michaels)”のことが書いてありました。
今話題の映画“キング・アーサー”は、ブリテン島がローマに侵略・支配された紀元43年以降で、5世紀の話しです。抵抗する北の氏族《ウォード》
を防衛するためローマ軍がブリテン島中北部に築いた「ハドリアヌスの城壁(湖水地方の北、カーライルとニューキャッスルあたりの東西を結ぶ城壁、紀元122年から建築)」や、北部のアントニウス城壁(グラスゴーとエジンバラを結ぶ城壁、140年)」。スコットランドとイングランドの国境付近を舞台に、傭兵としてブリテン島に入ったサクソン人、ローマ帝国、ウォードの3つの勢力が混迷を極めていました。410年、ローマ軍は本国の事情もあって撤退するのですが、アーサー王が実在したとすれば、この頃のことです。
なんとも、こんな時代背景から書いてあるパンフレットでした。 |
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でぇ〜、ロッジが出来たのは1683年。メディアエバル家(Mediaeval)が所有し(延々と書いてありますが途中省略。)1910年、Mr & Mrs. Bruntonが、4人のガーデナーと庭づくりを開始しました。
1959年からNTSが維持管理することになり、デザインし直して現在に至っています。でも、戦争中は野菜畑になったようですよ。
長々と歴史にお付き合い下さりありがとう。素晴らしい庭が見られる、“平和な世の中”が一番ですね。 |
ガーデナーさんの説明を聞きながら“インバレスク・ロッジ・ガーデン”見せて頂きまししょう。
“インバレスク・ロッジ・ガーデン”は、陽あたりの良い丘の斜面に造られた庭で、グラハム・トーマス氏によって選ばれたオールドローズやシュラブをはじめ、色彩やかなプラントが植えられていました。右の写真は、しもつけと
カンパニュラ・トラケリュウム・アルバでしょうか? |
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入口を入ると目の前に広い芝生が拡がります。そう、Mapではご婦人がクロケットをしているでしょう。(スコットランドと言えばゴルフを連想するそこの御仁、残念ながらクロケットですよ。)
そして南側の階段を一段下りると、濃い色のラベンダーが目に鮮やかです。
←写真奥、塔の形に見える“日時計”がフォーカルポイントになっています。 |
“ラベンダー”の香りに誘導され、日時計のオブジェまで歩きましょう。そこを右に曲がると舞台が一変し、今度は“ホワイト・ボーダー”が現れます。
左右に“ムラサキブナ(Prunus cerasifera 'nigra')”の単植垣を配置し、ボーダーには銀葉や淡い青緑色のホスタを配置、セントランサスが可愛い花を付けています
この色合いの豊かさが素晴らしいですね。 |
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ホワイトガーデンを下り、“ボーダーガーデン”を見ながら、ハウスの近くに、黄色のクレマチスを見かけました。
2階の屋根まで届きそうな大株です。“クレマチス・ビル・マッケンジー”でしょうか?
黄色の花とともに、開花後の綿毛も綺麗ですよね。 |
“アザレア・ボーダー”の突き当たりにブランコの椅子がありました。そこを通りすぎると、急に牧草地が現れ、柵の奥に一頭の白い子馬を発見。賢そうな目を私達に向けて“ウィンク”してくれました。(なんて可愛い白馬でしょう!人に愛されて育つと、こんなにも優しい目になるんですよね。)
言い忘れましたが、入口近くのコンサバトリーはエドワード7世時代に造られた温室です。最近、修理され“鳥の飼育場”として再利用されています。 |
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帰り道は“ピクニックエリア”を散策し、ガーデナーさん、“いちおし”の場所へご案内します。
途中の“イースター・ボーダー”も見応えがありましたが、庭の奥で見つけた“ヒマラヤン・リリー”は、今まで見たこともない大きさ。
高さはゆうに3mを越え、遠くからでも“甘い香り”が漂います。ユリとは思えない丸い葉っぱで、大きな花を沢山付けていました。
何度もトライして、今まで一度も咲かなかったのですが、3度目の正直、ここに植えて3年目で、始めて咲いたユリです。2004/08/11 大分チェルシークラブの「バーバさん」に名前を教えて頂きました。 「Cardiocrinum giganteum」
なお“ブルー・ボーダー”は、8月が見頃です。 |
↑クリックすると大きく花の写真になります。 |
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“インバレスク・ロッジ・ガーデン”もう一つの楽しみは、数多くの椅子でしょうか。
斬新なデザインもの、白馬の近くにあった“ブランコの椅子”、芝生エリアには“手押し車”の形をした鉄製の椅子・・・
数え上げればキリがないほど数多くの椅子で、憩いの一時を過ごしました。
(おいおい、何か一つ忘れていませんか?) |
グラハム・トーマス氏に選ばれた“オールドローズ”はどうした。(あちゃ〜ばれてしまいましたか?)
何を隠そう、可愛そうにインバレスク・ロッジ・ガーデンのバラは、開花できず蕾のまま立ち枯れていました。今年は、5月下旬から6月まで暑い日が続きました。慌てたバラたちは“さぁ〜咲くぞ”蕾を膨らませたトタン・・・・7月に入ると天候が一転、寒さがぶり返したのです。
哀れ“オールドローズ”は、蕾のまま“シュラブローズボーダー”に佇んでおりました。
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