英国縦断庭めぐりツアー(スコットランド〜湖水地方〜コッツウォルズ) Vol.9
『デビッド・オースチンの庭』 (David Austin Roses)
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心 うきうき「バラの季節」がやってきました。 あなたのお庭にはバラ以外にも色々な植物が植えられているでしょうね。“ローズ・ガーデン”は、単一植物で作れる庭としても、見応えがあります。(単一植物で庭ができるのはバラだけ!) アーチやゲートを飾る“クライミングローズ”、高い背丈の“ハイブリッドティ”や“フロリバンダ”。 足元を飾るミニチュアタイプ、そして茂るように咲き乱れる“ブッシュ”の5種類を総称し、モダンローズと呼ばれます。そしてこれ以前に栽培されていたバラをオールドローズと呼んでいるそうな。(と、知ったかぶりするモグラなのでした。) |
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最近、とみに人気が高いイングリッシュローズは、オールドローズとモダーンローズの長所を持ち合わせたバラですが、このような理想のバラを求めて、沢山の人々が品種改良にかかわってきたのでしょう。 バラの歴史は「品種改良の歴史」と言っても過言ではありません。YBにも、オールドローズやイングリッシュ・ローズにはまっている“バラ狂”が沢山おられます(?)。そのイングリッシュ・ローズを、イギリスで始めて作り出した農園が「デビッドオースチン・ローゼズ」なのです。 |
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バラの交配は、花が咲く前に雄しべをキレイに取り去り、別の種類を雌しべに受粉します。この花から採取した種を撒き、苗を育て、芽接ぎした苗を戸外で6年間育てます。 10万個に受粉し、安定した新種が育つのは僅か5〜6種類。「成功率=0.005%」という、天文学的な確率です。 このデビッドオースチン・ローゼズでは、交配作業に30人もの人が当たり、毎年、5〜6種類のイングリッシュローズを発表します。これまでに150種類以上も新種を作り出してきたそうです。作出に8年もかかるとのこと、気が遠くなるような努力があって、あの美しい花が出来るのですね。 |
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デビッドオースチン・ローゼズは、2001年、アルブライトン(Albrighton)の地に、2エーカーもある美しいバラ園を作りました。ここでは900種類を扱う、バラ専門の直売ショップを併設しています。 訪れるお客様は、ローズガーデンを楽しみながら、気に入ったバラが選べるのです。こんなショップが“おきゃ〜ま”にあったら大変でしょうね・・・世の奥方は、毎日のように出かけることでせう。(^^;)☆\バキ |
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↑いちばん上の「Map」をクリックしてね! 美人マネージャーがローズガーデンを案内してくれました。 まずは、(1)まだ発売していない新種のバラを地植えし、生育状況を確認する為のスピーシーズ(Species)ガーデンから・・・ このエリアは一般公開されていませんが、特別に入れていただきました。ここにあった、赤い棘を持つバラです。(それが何と、ごく最近、四国のU邸でこのバラを見つけました。何とも早ゃ〜〜い。) |
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(2)円形花壇に植えられたイングリッシュ・ローズや、シュラブローズとともに、パット・オースティン夫人の彫刻とアーチがある“ビクトリアン(Victorian)・ガーデン。 (3)そしてこの庭で最も美しい場所、ルネッサンス(Renaissance)・ガーデンへと向かいます。水音が涼しげで、ここのバラは5月下旬に花が咲き始めて、初冬の霜が降りるまで楽しめます。 |
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長い長い(4)ロング(Long)庭園→を通り、5つ目の(5)ライオン(Lion)公園↓に向かいます。 ライオン(Lion)公園にはミニバラがライオンを取り囲み、周囲にハイブリッドやフロリバンダとともに、数多くのイングリッシュ・ローズが植えられています。 この庭にある彫刻は、デビッドオースチンさんの奥さまである、パット・オースティンさんの作です。 |
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奥さまの名前がバラになった、“パット・オースティン”を見て、「花の色が透明で生き生きしていて、見とれるばかりでした。」とOさんが教えてくれました。 最後にSさんのレポートをご紹介します。 薔薇のブリーダー「デビット オースチン」さんの庭では、新種の薔薇の作り方や苦労話を聞き、庭を見学しました。さすがはデビット オースチン!薔薇の根元にはきっちりと立て札に薔薇の名前や品種分けが記されてあり、非常にありがたかったです。 |
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ルネッサンス・ガーデン(Renaissance Garden)の後方に、“ディビッド・オースチン”さんの自宅が見えます。彼は、毎朝、バラのシャワーを浴びながら通勤してくるのです。(羨ましい〜) | |