英国名園&プライベート・ガーデン巡り2008(9日間の旅)  Vol.4

    
レベンスホール』
 (Levens Hall & Gardens) 


3日目 
 6月24日(火曜日)

 ペンリスのホテル「マクドナルド・リーミング・ハウス(Macdonald Leeming House)」で朝食
  モーニングコール(MC) 7;00、朝食(BF)7;45〜 出発(DP) 9;00 
 トピアリーが美しい庭園「レベンスホール(Levens Hall & Gardens)訪問
 ホウクスヘッド村(パブで昼食後、村を散策、7名はヒル トップに向けて小型バスで移動)
 グラスミアに移動、ワーズワースの墓地やガーデンセンターなどを散策
 マクドナルド・リーミング・ハウス(Macdonald Leeming House) 【ペンリス泊】

 
↓ 「Map」(クリックすると大きくなります)

 100年以上も前の豊かな自然がそのまま残る「湖水地方」は、大小合わせて500以上の湖が点在しています。
 最も大きな湖「ウィンダミア湖」の周辺は、なだらかな山並みが続きますが、昨晩から宿泊しているホテルは、二番目に大きな湖「アルズウォータ−」の湖畔にあります。ウィンダミア湖は女性的な雰囲気ですが、アルズウォータ−の山々は男性的。野山をトレッキングをする人も多いようです。そういえば、朝早くからホテルの敷地内を散歩するメンバーさんに出会いました。(とまあ、湖水地方の素晴らしさは、後ほど「付録-2」でご紹介しましょう。)

 そんな手つかずの自然が残る湖水地方には珍しく「レベンスホール」は造り込まれたお庭なのです。(レーヴェンスホールと記す場合もありますが、この章はレベンスで通します。)
 朝一番の予約で駐車場に到着。ゲートが開くのを待ってガーデンツアーをお願いしました。(今日は、ヘッドガーデナーの「クリス・クラウダーさん」はお休み・・替わってイケメンのお兄さんが説明役です。)
 このトピアリーの庭は、フランス人でハンプトンコートのガーデナーだった「ギョーム・ピューモント」がデザインし、1694年に完成しました。大きなトピアリーは「イチイ」を使い、ヘッジや小さなトピアリーは「ツゲ」を使っています。

 →右はゲートの上に「王冠」が乗っかり、高さはゆうに7〜8メートルを超える大きさです。こんな色々な形をしたトピアリーが100体もあると言われていましたが、数えたことはありません。(モグラは、100以上の数は数えられないのです。)
 ←大きな二つの傘は「グレート・アンブレラ」と呼ばれ「雨が降ってきたら、この下に入ると雨宿りできるよ!」と教えてくれました。
 この大きなトピアリーを含め、年に一回、全てのトピアリーの刈り込みをします。回りに高い足場を組み、その台の上で10人のガーデナーが交替でカットするそうですが、なんと、8月の終わりから2ヶ月以上もかかるそうです。
 ↓下のトピアリーは何に見えますか?確か「ライオン」というタイトルが付いています。「えっ!ライオンには見えないって?!」ヘッドガーデナーは「イメージで見て下さい。ホラ、見えるでしょ!」って言うでしょうね。
 他に「王と女王」「四羽のクジャク」「チェスの駒」などがあって、飽きません。
 この庭が出来て丁度300年後の1994年に、英国園芸界の最高栄誉と言われる「ガーデン・オブ・ジ・イヤー」に輝いたのです。300年以上にわたり、沢山の人々の手でメンテナンスされ、その美しさを損なうことなく受け継がれているとは・・・・。恐るべし「レベンスホール」のトピアリーガーデン。\(^_^)/
 ←昨年は見なかったオブジェが、庭のあちこちに置かれていました。地元の芸術家が作ったアートだそうですが、回りの風景にマッチしたデザインと色遣いが見事です。
 ここは果樹園の一部です。

 右後方の赤い花は「トロパエオリム(Tropaeolum)」です。暑い日本では、なかなか咲かない“幻の花”ですが、スコットランドやウーラートンオールドホールで見かけましたね。
 庭の誕生は、今から315年前ですが、後方の建物は13世紀に建てられた館です。13世紀に建てられたペレ塔と大広間の周りに建築されたエリザベス朝時代の壮大な邸宅で、16世紀になって、ジェームス・グレームが、この館を購入し庭を作りました。
 この館の中も公開されており、貴族文化を象徴する建築様式が見られます。また、16世紀の調度品や装飾品が展示してあり、ドラマの舞台になることもあるそうです。裏手でお茶が飲めますが、邸内も保存状態がよくて素晴らしい館です。

 →シナノキが美しく刈り込まれた噴水庭園は、1994年、300周年を記念して作られました。(日本語版、リーフレットより抜粋)
 レベンスホールは、トピアリーがあまりに有名ですが、トピアリーガーデンの面積は全体の1割に過ぎません。この他にロングボーダー、果樹園、ポタジェ、ローン(芝生)ボーリング場などがあります。
 ←若い女性ガーデナーが芝生のヘッジをカットしている「ポタジェ」

 ↓ローズガーデンは、今が見頃でした。
 左下がローズガーデン、その奥がヘッドガーデナーの邸宅です。(こんな立派なお屋敷に住めるのなら、モグラもガーデナーになろうかな?!・・・「高所恐怖症のモグラが、10メートルのトピアリーをカットできる訳ないでしょ。」とキツイ突っ込みが聞こえてきました。チャンチャン♪)


Levens Hall & Garden
Levens Hall Kendal Cumbria
LA8 0PD ENGLAND
Tel. +44 (0)15395 60321 - Fax. +44 (0)15395 60669

Public opening times:
Visitor Information参照
GARDENS ONLY
Adults -- £7.00 Children -- £3.50 Families -- £19.00

訪問日:2008/06/24(thu) 天気:曇り時々晴れ
HP:http://www.levenshall.co.uk/

イケメンのガーデナーさんが、張り切って説明してくれました。
一般の方は入れない「温室」や「育苗所」までも案内してくれ、庭を巡る時間は大幅に短縮。
嬉しいような、つらいような・・残念ながら今回は邸宅まで入った方はいなかったようですね。
モグラは、昨年のツアーで、邸宅の中まで入ったのですが、それは素晴らしかったです。
次回は、付録−2「湖水地方特集」をアップの予定です。・・・乞うご期待・・・(モグラ)


  @ヘミングフォードグレイ  Aグレンスフォード Bソープロッジ Cレベンスホール Dグレスガースホール
Eキフツゲートコート Fブルックコテージ Gアビーハウス Hゴシックハウス Iケルムスコットマナー
付録-1「ハロゲート〜ヨークシャーデール」 付録-2「湖水地方」 付録-3「ホテルディナー特集」
2008年訪問先Indexへ 2006年 2004年 2002年 2001年 モグラの独り言へ