英仏庭めぐり レポート

●●●●●「初めてのおつかい事件!!」●●●●●


Nishiharaさん

 「どうしてあなたは、いつも、そんな大それたことばかりかんがえるの?」
庭巡りツアーを計画したときの、ある友人の言葉です。
たしかに、そうだったかもしれません。
けれど、『念ずればこそ、かなえられる』・・・多くの人達が思い切って参加してくださり、夢のような旅が実現しました。

青空のもと。期待に胸をふくらませ、ヒースロー空港に向け飛び立ちました。

ミツバチが潜り込むアザミ

 イギリスの庭は緑に溢れ、花の色も鮮明で美しく、緑の種類の多さに驚きました。
 とりわけ、サンハウスの庭が印象に残っています。
トンプソン婦人は、庭の歴史、庭のテーマ『太陽」、庭への思いを熱くかたってくれました。

 女神の像を囲む花はやさしく、気品に満ちて、ウォールガーデンのローズとクレマティスの見事さに、息をのむようです。一通り案内してくださった婦人は、さりげなく、にこやかに、「お茶はいかが?」と、おっしゃいました。

 紅茶の温かさが身に沁みて、胸がいっぱいになり、あとはうるうる・・・
庭の手入れだけでなく、訪ねてくる人々をおおらかに優しく受け入れ、心からもてなしてくださる婦人に出会い、心の琴線がふるえたのでしょう。

 イギリスの美しい庭に憧れ、ひたすら庭を創ることだけに、興味を抱いてきましたが、底辺に流れる気高い精神に気づき、ただただ圧倒されました。

 さて、楽しみにしていたモネの庭は、画家らしいタッチで、花の色と緑を絵の具がわりにつかい、広いキャンバスに描かれた壮大な「一枚の絵」、自然の移り変わりが、どんな風にも変えてくれるであろうことを想定し、自然の絵筆に完成を委ねたモネの大作・・・・・これは、すこし考えすぎか?

 観光客も庭の小さな色として溶け込んで見えたのはわたしだけでしょうか!!
モネのコレクションの浮世絵が私たちに日本人としての誇りを呼び戻してくれました。
ありがとう!!クロード・モネさん!!

バーンズレイハウスの「案山子」
 何故か、案山子は迷子にならない。

 もう一つ貴重な経験をしました。それは、えつこ姫の“初めてのおつかい事件”です。

 その日は久し振りに中華を食べたケンジントンの夜のこと・・パブに行く人達と別れて、ひとりぼっちで、ホテルで待つ敬ちゃんに、チャーハンを届けることになりました。

 確かにホテルの駐車場らしきところまではたどり着いたのですが、入口を思い出せない。何という記憶のあいまいさ。
 意を決して通りすがりの人に「エクスキュウズミー、ウエアーリズ、ザ、ホテル、コプトーンタラ?」たずねるが「アイドンノウ」と言われ、頭のなかは大パニック!!どうしよう、冷静に冷静にと言い聞かせながら、もと来た道にひきかえし、「そうだ!!タクシーに乗ろうー。」

 無事、ホテルに戻ることが出来ました。その間20分?ロビーには心配そうなモグラの顔がありました。

 感動あり、ハプニングありの珍道中、おあとがよろしいようで。


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