憧れのイングリッシュガーデンとモネの庭をたずねて  Vol.1
    『感動のお庭 
モリーン・トンプソン邸
 『Sun House(サン・ハウス)



 イギリス東部 サフォーク州ロング・メルフォードという小さな村に、元外交官夫妻の家「サン・ハウス」があります。

 イエローブック岡山が企画した“憧れのイングリッシュガーデンとモネの庭をたずねて”に参加した17名に“感動の嵐”をよんだお庭をご紹介します。 さすが、全英ガーデン・コンテストで2位を受賞したお庭です。

 モリーン・トンプソンさんは、バレエダンサーを経て、ロンドンの百貨店ハロッズのバイヤーをしていました。そして、外交官の妻として25年間世界を回り、1983年からこの地に住んでいらっしゃいます。

 アンティーク・グラスのディーラーだった彼女が庭に興味を持ったのは1960年ころ。エセックスに田舎家を持った時からです。
 初めは明るい色、色とりどりの目立つ庭づくりをしていましたが、女流園芸家の本を読んだり、ガーデナーと相談するうちに、植物の持つ形や配置に興味を持つようになりました。

 イギリスの庭としては決して広くはありませんが、繊細な色の組み合わせ、植物を知り尽くした配置に、リラックスできる魅力的な構成です。
 この地に移り住んだときにあったのは樹齢150年のニセアカシアとリンゴの木が1本。

 雑草だらけで荒れ果てた庭を除草し、堆肥や骨粉を与え、豊かな土壌に改良しました。
 最初に作ったのがレンガと砂利で作った太陽のオブジェ。太陽が燦々と降り注ぐこの家を「サン・ハウス」と名付け、オブジェはこのシンボルです。

 そして女性の石像を購入し、庭のどこからも石像が見えるように小径を配置しました。

 枝たれ性のナシが石像を守り、足元にはベルゲニア・コルディフォリア、アリウムなどが…
 庭づくりを初めて8年目。自分の庭づくりに満足し始めた頃、隣接地が売りに出ました。

 この庭を購入するために、ケンジントンに店まで構えていたアンティークグラスを、すべて手放したのです。
 大事にしていたアンティークを!

 「グラスは手放したけれど、この庭を手に入れて本当にヨカッタ。」といわれる彼女。私たちに新たな感動がおこりました。
 モリーンさんの好きな花は多年草。
特にクレマチスとシャクヤクが大好きです。

 ペルルダジュール、プリンス・チャールズなど、見事なクレマチスは50種類を越えるほどです。
 左の写真は「プリンセス・ダイアナ」
 新しい庭には“サマーハウス”が作られました。「庭仕事を終えて、冷えたワインをここで飲むのが楽しみなの。」と話すモリーンさん。

 ライオンの口から流れ出る噴水の水音、ラベンダーと薔薇の香りに包まれて至福の喜びを感じます。
 芝生の庭から望むサーモン色のサンハウスと中庭。この美しい中庭の右にはゲストハウスがあり、4〜10月の間は、B&B(ベッド&ブレックファースト)として宿泊することも出来ます。

 あなたも一度泊めて頂きませんか?
1人1泊 £30〜(シングルユース £35)
キット満足されること間違いなし\(^_^)/

庭のきれいなB&B組織 BBGL(Bed & Breakfast Garden Lovres)のHPは↓
http://www.bbgl.co.uk/

Sun House(Mrs Maureen Thompson)
Hall Street, Long Melford, Suffolk, CO10 9HZ, UK
Tel/Fax 01787 378252
訪問日:2002.6.22(sat) 天気:曇り、気温:19℃
HP:http://www.bbgl.co.uk/lodgings/300374.html

 
出典資料:BISES No.19 1995年夏号

イエローブック岡山の独自企画“イギリス・フランスの名園を訪れる ガーデン巡りツアー”
夢から覚めないうちにレポートを!」というご要望に応えて、第1弾を!
規模は小さいものの、参加者の感動が大きかった「サンハウス」をご紹介します。
次回は??何処に行こうかな???    (モグラ)


  訪問日程表 (1)サン・ハウス (2)ベス・チャトー・ガーデン (3)ハドスペン・ガーデン (4)シシングハースト
(5)ヒドコートマナー (6)ブレナムパレス (7)キフツゲートコート (8)アン・ハザウェイ (9)モネの庭 (10)コッツウォルズ
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