NAKATSUKAさんの、B&Bで楽しむイギリス!!

 

 「Shoko Nakatsukaさん」から、レポート第3弾をいただきました。
 モグラの英仏庭めぐり訪問記 第1弾の最後に、B&Bの案内があったので、何かの参考にと書いてくださいました。
 「来年イギリスへ行くので詳しく知りたい。」、「お仕着せのパックツアーではもの足りない。」、「B&Bにあこがれてるの〜」というあなたへのレポート。


1.予約はどうやって?


・予定通りに旅行できる几帳面な方は・・・日本で予約しておきましょう。

 たとえば、「B&B MY GUEST」というイギリスの予約サイトhttp://www.beduk.co.uk/をクリックするとイギリスの地図が出てきて、町や観光地を入力するとたくさんのB&Bが写真つきで表示されます。
どこもとても素敵!全部泊まりたい!!

 早めに予約すると場所や建物の雰囲気が選べます。
このサイトは設備のランクをダイヤの数で表しています。

・気の向くまま足の向くままに旅したい方は・・・通りがかりのB&Bの看板にvacancyとあれば空き部屋あり。入ってみましょう。中を見せてもらってから泊まるかどうか決めればいいのです。ただし、日暮れが早い季節は、早めに探してね。

・現地の観光案内所で予約したい方・・・・Tourist Informationで希望を述べて探してもらえます。どこもスタッフがとても親切です。

*予約はクレジットカードで決済します。
 ホストに宿泊代を直接支払いをすることはありません。
夕食を頼んだときだけ、ホストに払います。

*2泊以上が原則。
 しかし、どうしても1泊しかできないという事情をいうと、1泊可というところもあります。3泊以上は、割安になるところあり。

2.予約のヒント

バスルームは?ベッドは?朝食は?気になるところです。事前に知っておきましょう。

・バスルームは3タイプ
 (1)ensuite:部屋に続いて専用のバスルームがある。
 (2)private:専用のバスルームがあるが、ベッドルームとは別室になっている。
 (3)shared:共同のバスルームがある

・ベッドルームは4タイプ
 (1)single
 (2)double
 (3)twin
 (4)family…3名以上

・朝食は2タイプ・・・
 ほとんどどこもtraditional English breakfastが出されるが、都会のタウンハウスなどで経営しているB&Bでは、もっと軽いcontinentalのこともある。

・夕食は・・・
 B&Bは朝食だけでなく、夕食も頼むことができます。ただし、これは別料金で、事前にホストに直接予約が必要です。

・チェックインチェックアウトは・・
 大体4時半から8時の間に入って、翌朝8時から12時の間に出ます。とくに到着時刻は、ホストに電話で知らせておいたほうがいいようです。

3.料金はいくら?

 ベッドの数だけでなく、バスルームが専用か共有かによって、いろいろです。
ロンドンのような都会は、当然高いし、普通の民家に比べてマナーハウスは高いです。設備のレベルはダイヤの数が参考になります。テレビや電話はたいてい備わっています。
 その家のリビングルームは家族同様に使ってくださいと言ってくれます。家具や調度品は、グレードによってやはり違いが出ます。
 1泊朝食つきで35ポンド(6500円)くらいが普通。

たとえば、
Sussexのfarm house,Honey's Green・・・twin,ensuite facilities

写真は全景とリビングルーム

 ふたりで68ポンド築600年の農家を基礎からリノヴェーションして、その記録を本にまとめている。元パイロットとスチュワーデス夫妻が経営。

Cumbriaのmanor house,Low Grrathwaite Hall・・・twin,private facilities

写真は室内から前庭を見たところ

 ふたりで66ポンド。築600年くらいで、あまり手を入れていない様子。
床が傾いていたりギシギシ鳴る。家も家具もアンティークそのまま。藤の花の先端が窓のサッシの隙間から部屋の中へ入ってくるとという優雅さ。これこそマナーハウスの良さでしょう。

Londonのtown house,The Blades Hotel・・・twin,private facilities

 ふたりで80ポンドPiccadillyから歩いて数分。

写真は外観。窓2つ分が1軒分。

 このあたりは賃貸マンションでB&Bやホテルを営んでいるところが多く、区別しにくい。
間口の狭い建物で、地下がダイニングになっている。部屋も、やはり狭いが、フットワークがよく、一般のホテルにはないアットホームな雰囲気があります。

4.朝食はおいしい?

ご存知の通り、traditional English breakfastはボリュームいっぱいです。
「伝統的」なメニューは、どこで食べても完璧に同じものが出されます。

平均的なサイズの民家のB&Bの朝食。


・先ずコーヒーか紅茶か聞かれます。
 コーヒーはこんな風に出されることが多いです。
イギリスは紅茶の国、紅茶は「ティ・ポットで」が常識のようで、サーバーに紅茶を入れることはしないようですね。


・シリアル、ジュース、ミルク、グレープフルーツ

 これらはすでに並べられていてhelp yourself(自分で取って食べる)と言われます。でも、これらを食べ過ぎるとあとで大変です。
 冷たいもので食欲をおこして、そして暖かい食事へと進むという、理にかなった方法です。


・トーストの種類や好みについて聞いてくれるところもあります。

・メインはベーコンエッグ、ソーセージ、焼きトマト、ビーン、マッシュルームソテーと決まっていて、全部食べるとかなりのボリューム。

 「多かったら残してください」と言われても、それは申し訳ない。
でも無理をすると、体に悪い。そのうえB&Bばかりが続くときは、はっきり言って食傷気味。
こういうときは、「半分ずつにしてください」とか「ベーコンとソーセージはいりません。」と、初めに言いましょう。
もちろん、おかわりをお願いすることもできます。

5.英語は?

  中学校英語のレベルで大丈夫です。
難しい話をする必要はないのですが、オーナーや泊り客と旅の話をするのはとても楽しいことです。

・あいさつと自己紹介をします。

 するとすぐに部屋に案内してくれます。荷物を運んだら、バスルームや湯茶のサービスや照明・テレビのことを説明してくれます。
 部屋のカギをくれます。場所によっては、家の玄関のカギも渡されて、夜遅くなっても自由に出入りすることができることがあります。

・お茶を勧められることもあります。

 どこから来たとか、ホリデーか仕事かとか、いつイギリスにきたかとか尋ねられたり、日本のことなどを話しながら、紅茶をいただきます。

 近くの観光地について、いろいろ教えてもらえます。花好きのオーナーとは共通の話題がたくさんありますよ。

・朝食の説明があります。

 朝7時半から、とか決まっていたり、こちらのいい時間に合わせてくれるところとかいろいろです。
朝食の好みを細かく聞いてくれるときは、遠慮せずにはっきり注文を言います。
「ヨーグルトを毎朝いただきます」というと、ちゃんとテーブルの上においてありました。

6.チェックアウトは?

普通の家に泊めてもらったのですから、部屋の片付けをしておきましょう。
ベッドを直して、バスルームの髪の毛なども拾っておきます。この点はホテルより、気を遣うところです。たいてい、宿泊客が記入するノートがありますから、お礼の言葉や誉め言葉を書き残します。そして、オーナーにあいさつして、出発。
「旅の安全を祈ります。また来てください」と言われて握手したら、もうそれ以上、外にまで出てきて何度もあいさつしません。


 以上、ガイドブックには書かれていない細かいことを書いたつもりです。
 私はヒツジや鶏を飼っているほんとの農家に泊まったことがないので、その説明ができないのが残念です。次回の渡英に取っておきます。

 予約サイトはほかにもいろいろあります。b&b net というのもあります。
 b&b netのサイト:http://www.uk-expo.com/bnb/index.htm
いずれにしても、安くてきれいで温かいなのが、B&Bの魅力ですね。

NAKATSUKAさん、第3弾レポートをありがとう。
あなたも、すてきな庭、素敵なオーナーに会いに出かけませんか?・・・ (モグラ)

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