イギリス・ガーデン巡り Vol.7
『ブラデナム・ホール』 Bradenham Hall
「ブラデナム・ホール」は、植物名のラベルが付いた800種を超える植物を集めています。庭は樹木園、バラ園、ミックスボーダーガーデン、キッチンガーデン、ラッパすいせんの群生、などから成り立ちます。ほかには、クリスマスローズ、つるバラ、低木なども植えられており、温室も設置されています。
ここは、「カントリーライフ」、「ハウスアンドガーデン」など、各種の園芸雑誌にも紹介された人気の庭です。
「ブラデナム・ホール」は、ノフォーク州でおそらく一番高い丘の頂上近くにあります。 入口からは想像も付きませんが、建物の南側テラスから見ると、広大な斜面が広がり、遠くに田園地帯の景色が展望できます。 芝生のず〜っと向こうに、2つのベンチが見えますか? |
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ジョージ朝時代の初期(およそ1740年)に建てられた赤レンガ造りの館が、庭と森林公園に囲まれて建っています。(館は一般公開されていません。) この庭は、著名なガーデンデザイナーが「特に素晴らしく、見逃せない庭です。」とお墨付きを与えるほどの場所です。 玄関前「コートヤード」 → 左の巣箱には、セキセイインコが遊んでいます。 |
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庭と樹木園の広さは約27エーカーにもおよび、花壇には色々な種類の花があります。 それぞれにキチンと名札がつけられており、ウォールド・キッチン・ガーデンでは、キングサリをバックに野菜や各種の花が植えられています。 ←:コートヤード・ガーデン 左下:キッチンガーデン |
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↑:イチイと壁に囲まれた「哲学の小道」 ここは風が強いので、80メートルにも及ぶイチイの生け垣で花壇を守っています。 キッチンガーデンと長いボーダーに挟まれた、生け垣沿いの道を「哲学の小道」と呼んでいるのは、チョットおしゃれでしょう。 ←:80m以上もある、見事なボーダー 後ろの彫刻は「ネピータ(Six Hills Giant)」。7月前半のボーダーは、黄色と青にカラースキームされ、8月から秋にかけてより豊富で奇麗な黄色になります。 |
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↑ 7月前半に花のピークに達する、大きなオールドローズのガーデンは、ほんとうに見応えがあります。 「Country Life誌」や「House and Garden誌」にも取り上げられた人気の庭です。 バラの花びらが小道を彩り、うっとりする光景です。 ライムウォーク→ ライムの下に植えられた「ラッパすいせんの群生」が、春には見事な花を付けるそうです。 |
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「哲学の小道」の北端からスタートする、半円形の溝に沿って「杉エリア」が続きます。 クルミの道をゆっくり散策していると、おしゃれな「ブナ・ハウス」を見つけました。 中で、寝泊まりできそうな広さです。 (下の地図、「小屋」の場所・・・うっかりすると見落としそうな隠れ家です。) |
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1940年代には、軍隊がここに居留していました。地元の人々でさえ、二度とこの家では生活できないと思ったほどの所です。1951年、ディック&ジェーンAllhusen(先代)が周囲の土地や森など1500エーカーを購入。 2年後の1953年には庭の計画を立てました。最初の仕事はイチイの生垣に囲まれた花壇づくりのための部屋を作ることでした。 1962年からヘッドガーデナーを務めた「シドニー・ランカスター」と妻のマーガレットは、1995年4月、後身の「ピーター・フィールド」に庭づくりを託し、現在は彼がブラデナム・ホール庭園のヘッドガーデナーです。 こんな息の永い庭づくりによって、今日の素晴らしいブラデナム・ホールが出来たのです。 (公式HPより抜粋) |
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Bradenham Hall Gardens
http://www.bradenhamhall.co.uk/
Bradenham, Thetford Norfolk IP25 7QR
Tel:01362 687279/ 687243 Fax: 01362 687669
Owners: Chris & Panda Allhusen
訪問日:2001.6.29(fri)