イギリス名園とプライベート・ガーデン巡り(9日間の旅) Vol.3
『チルダリー・ホール(Chlderley Hall)』 (Mr&Mrs.Jenkinsさんのお庭)
3日目 (2006年6月26日(月) 雨のちくもり 15℃くらい |
今日(6/26)から、テニス4大大会で最も古く、多くのプレーヤーたちが憧れる大会「 ウィンブルドン選手権」がスタートしました。この時期・・・雨が多いのよね・・・でも、“いちご”も美味しくなります。(今回も、Oさんのツアー日誌からスタートです。)
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「今朝は10;45発と、いつもよりゆっくり目の出発。」 今日も皆さん早起きし、ケンブリッジの街中を散策してきました。 マーケットやお店は9時からオープン。あいにくの小雨模様ですが、雨に濡れた石畳が美しく、観光客になりきって愉しんできました。 キングカレッジの教会が開く10時を待って、急いで入場。「バスの出発に遅れては・・」と、時間を気にしつつも教会の中を見学してきました。荘厳な教会で、ステンドグラスが素晴らしかったです。 今、カレッジは休暇中ですが、勉強熱心な学生がかなりおり、早朝から勉学に励んでいました。 「写真説明」 右上:キングスカレッジの教会 左上:広場のマーケットで 左横:小雨に煙るケンブリッジ |
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ケンブリッジを出発して、約20分で“チルダリー・ホール”に到着。ふわふわした白髪のMrs.ジェンキンスが、私たちの到着を待っていてくれました。 16世紀初め(1520年)に建てられたチューダー様式の建物ですが、とても500年も前の建物とは思えないほどです。 ここには、1647年チャールズ一世が3日間滞在した部屋があります。清教徒革命の主、クロムウェル氏と会った建物です。チャールズ一世は、その後2年間ほど幽閉され、1649年、イギリスの王様の中では唯一、公開処刑されています。 (注)ピューリタン革命(清教徒革命) 1642年に勃発した英国史上でも有名なできごとのひとつ。その中心人物がチャールズ一世と清教徒革命の立役者オリバー・クロムウェル氏。ジェームス一世やチャールズ一世は、国教会を強制し、それに対して不満を抱く人々が増えていきました。 その後イギリスでは1649年に、7年間に及んだイギリス国教会(王党派)と清教徒(議会派)の内乱が終結し、議会派が勝利をおさめました。これを『清教徒革命』と呼び、世界最初の市民革命と言われています。 |
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4エーカー(約4800坪)もあるお庭ですが、その広さを感じさせない素晴らしさです。 400種類(450本)のシュラブローズが植えられており、特に白色が多いようです。 ホワイトガーデンなど、考えた色彩が印象的でした。 今、ちょうどバラが見ごろで、バラを中心に草花や木々があふれていました。 |
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庭の奥は、果物の木々が植えられています。そのうちサクランボに巻き付いているシュラブローズが“Treasure
Trove”。 サクランボも、そろそろ食べ頃のようでした。でも人間さまが食べる前に、鳥たちが食べてしまうとか? この先には、モグラお気に入りの回転する“サマー・ハウス”があります。 隠れてお昼寝するには、ピッタリの場所ですね。 |
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サマーハウスから白鳥やカモがいる池に向かいましょう。池の中に突き出た半島があります。ここに確か、昨年は無かった筈の“橋”が作られ、出島まで自由に行くことが出来るようになっていました。 ここからお庭を見ると、イチイの木で作られた壁があり、その上に“あひるのトピアリー”が列を作っています。 とっても可愛い様子でした。 |
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池の向こう側に、古いチャペルがあります。 この中で、お茶とケーキ、ソーセージ・パイロールなどを頂きました。 そうそう、ジェンキンス夫人の案内で、チャールズ一世が泊まったお部屋も見せていただきました。(残念ながら、お家の中なので、写真撮影はしておりません。) |
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その昔、この館には100人程の使用人がいたそうですが、今は2人のガーデナーで広大な庭を管理しています。 昨年、お元気にシニアカーで先導してくれた、ご主人のジョン・ジェンキンスさん。どうやら体調を崩されたようで、今回はお会いすることが出来ませんでした。 どうぞ、お身体にお気を付けて、元気にお過ごしになられますように・・・ 「写真説明」 左:館の前に拡がるウォールガーデン 右下:キッチンガーデン。リンゴが実を付けていました。 |
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