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アイコン『突撃!隣のガーデニング』 VOL.3  大森庭

    

 今回はイエローブックの登録者のお庭ではなく『ナーサリー花野』の松谷先生の紹介で御津郡にある大森ソナエさんのお庭を訪問しました。
 このお庭は昨秋NHK BS「私のガーデニングコンテスト」で紹介された噂のお庭です。毎月一度定期的にオープンガーデンを企画されているそうです

 辛香峠を越えてしばらく津山方面に進むと左手の小高い丘の中腹にすぐにそれとわかる北欧風の可愛い教会が見えてきます。大森さんはプロテスタントの教会『岡山御津キリスト教会』の牧師さんをしておられます。
 初めてお会いしたのに暑い中、タオル片手にとてもフレンドリーにお庭と教会を案内してくださいました。教会の内部は以前、衣食住のコーディネーターをしておられただけあってこだわりの内装です。
 外国生活も長くカナダやスウェーデンを行ったり来りのキャリアでセンスの良さが光ります。

 大森さんのお庭はまず坂を登って左側が住居でフロントガーデンがありその上に教会があります。フロントガーデンは丹精されたギボウシ、ホタルブクロ、柏葉アジサイ、バラなどが咲き乱れ、南側にはナニワイバラがぎっしりと枝を張り巡らせています。(お花が終わっていたのが残念)バックヤードに抜ける南側の細い小道には左手にハーブ右手にギボウシや、クレマチス、バラなどが植えこまれ、甘い香りを漂わせています。みどりのアーチを抜けると芝生のバックヤードと雑木林が広がり赤葉のスモークツリーが彩りを添えています。すぐに迫った山からの小川のせせらぎの音が安らぎを誘い、むせ返るような森の匂いは懐かしささえ覚えるしっとりしたお庭です。
(小川には今でも沢ガニがいて、今週一匹ホタルが飛んだそうです)

 そのバックヤードから昔あったお家への細いアプローチが続きロックガーデンの元祖とも言えるその道すがらガーデニング歴30年の大ベテランの昔の苦労話なども興味深く聞かせていただきました。
 今でこそ珍しくない大きなコンテナーが昔は手に入らなくて素焼の土管(直径30センチ以上はある)を使ったんですよと…ふと見るとそのなんとその土管は30年の歳月を経てまだそこにあるのです!!! その年季の入ったアプローチはガクアジサイや自生のブライダルベール、椿、季節の花々などで埋め尽くされていました。
 駐車場を抜けて教会へ至る緩やかなスロープにはフォーカルポイントとして上品なグリーンで塗られたログハウスの物置があり、赤と黄色のゾーン、ブルーとピンクと白のゾーン、多種類のユリなどで色分けされた花壇が続きガウラの白が印象的です。
 そこを上り詰めると大きなモミの木のコンテナーがあり、教会の東側には自然の借景と芝生の広場と季節の花々や、アジサイ、バラなどのお庭が広がります。奥には大雨の後にだけ出来る小さな自然の滝があり心地よい水の音が涼しさを演出しています。

 大森さんはローメンテナンスでなおかつ、花の絶えないお庭を目指しておられます。
『植えっぱなしで手のかからないお庭』とおっしゃりながらも花がらつみに余念がありません。大自然のみどりに囲まれたおおらかなお庭のオーナー、その飾らないお人柄と澄んだ瞳に乾杯!


 教会の東側の芝生の上でひんやりした山の風を受けながらいただいた手作りラングドシャとアイスクリーム、スライスアーモンドの組み合わせは病み付きになるおいしさでした…
 ローメンテナンスといえば花壇が主流ですね。モモンガの庭は日当たりが悪いせいもあってどうしても移動の出来るコンテナーが中心になりがち…おまけに手のかかる花たちが好きときているので山のような花がら摘みや水遣りに毎日庭を走り廻る羽目に陥っています。ましてや雨でも降ろうものなら深夜であっても愛するインパーチェンスを濡らすまいとコンテナーを車庫に担ぎこんだり雨よけを作ってやったりもうタ〜イヘン!こんな生活もうイヤ!?
 来年こそはローメンテナンスでありながら日陰でも美しく上品なお庭を目指す事を(どんなんじゃ?)固く心に誓ったのでした。

 お知らせ…次回のオープンガーデンは7月13(金)、14日(土)午前10時〜14時だそうです。

                                      モモンガ@岡山 でした
『見事なギボウシ』 『ロマンチックなバラのプロムナード』

この連載も少しづつファンが増えているようです。
「いろいろな方から、次はまだか?と聞かれるようになってしまいました。
プレッシャーを感じつつもちょっと嬉しかったです。」とコメントを頂きました。

モモンガさんに応援メッセージを送ってね!!!・・・(モグラ)

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