Open Garden

花フレンズが贈る「東部巡礼レポート」“ William Lobb Garden”

 第4話 「wafuとイングランドが織りなす
        タペストリーガーデン


まえがき:

スノードロップ・コッテージ・ガーデン」
「Y・グリーンキーパー・ガーデン」
「ウィリアム・ロブ・ガーデン」
 1999・風薫る5月吉日・3庭オープンガーデン

「ここから始まった・・・」
「そして元気をもらった・・・おかげで今はメンバーの一員だ!」
そして、 2003年もやって来た!

そうです。この3庭園に足を向けて眠れない方、
毎年オープンを待ち焦がれている貴方、
イヴリンと同じく、「ここから始まった・・・」のですね!


姫様キッチンガーデンから更に西へ歩くこと、約5分。
細い路地、それに沿って流れる用水。
ミニバラが風致地区と表現されたが、まさにその通りの家並みを歩く。
あたりの風情に、ふと懐かしさを覚える。
歩きながら、心臓の鼓動が速まってくる。・・・ドキドキ・・・。
今年のエントランスは何色に染まってるのか・・・ワクワク・・・。
この逸る気持ちが堪らない!
最終目的地の角を曲がると、♪〜ラララ〜! 目に飛び込んでくる!

 スロープの高低差と壁面を上手に利用し、彼女のこだわりのプランツと色彩でボーダーに仕立てています。
今年は 「パステルカラー」ね。
「予想通りに素敵!」
手前のつげを刈り込んだトピアリーの形、皆さん気付かれましたか?
元々は裏庭で、お義父さまがお世話をしていたそう。
それが、ロブさんの手により、カワイイ○○に変身しました。
ロブさんによると、この○○は今も製作途中ですって。(今は名前を聞かないでって。)
今後が益々楽しみだわ。
ピエール・ド・ロンサールとトピアリー

此処が正門ですよ。格子から洩れる光と影。
木戸をそーっと、そーっと引いて見て!
 トピアリーがお出迎えしてくれるこの場所。
美しい色彩に目を奪われながら、奥のエントランスへと、ついつい吸い込まれるように入って行かれる方、案外多いのでは?

 実はイヴリン流 《入門》 の仕方、勿体無い・・けれど・・・お教えしましょう。

ロブ庭入門編は2つあります。
初級そのTは、先の場所。↑

←上級そのTは・・・
 ほ〜ら、和みの風が頬にキスしてくれたでしょ?
穏やかで優しい気持ちになれるはず。

 「Wafu・・・わふぅ・・・和風・・・!!」 
(注・ロブさんのメルアドはgarden.wafuから始まってます)

 私が密かに、好きな場所。
(中級はその日のご機嫌まかせよ)
奥には日本庭園があります。
 不思議なほど、古いものと新しいものが融合されてます。

(イヴリンは今だイギリスにかぶれて痒さが治癒しないのですが、身体に流れているDNAが抗体として、このかぶれと時折闘います。)
今年も「ウイリアム・ロブ」は咲き誇り、待っていてくれました。
モス・ローズ特徴であるこの柔らかそうな棘。(MOSS=苔の意)訳の通り、苔の感じ。
青バラの色素を持つ青みがかった赤色。
「ハマナス」と銅葉がエレガントなコーナー。

当時、オールド&イングリッシュローズは、一般の花屋やバラ園でも入手困難な頃。
イヴリンも初めてこの 「モス・ローズ」を目にした時は全身に衝撃が走った!
「なにぃ〜?! このバラ?!」 と。
その時の記憶が今も鮮明に甦る。(自身も一瞬、体中苔が生えた!)
ロブさん、イヴリンと同じ質問の返答を何百回されましたか?

ミドルネームにも「ウィリアム・ロブ」とこだわるロブさんに、このバラとの出会いを聞いてみました。
出会いは?  「BISES」!
「梶 みゆきさん達のバラを見て、オールド・ローズ?とはどんなもの?
ブルボン、チャイナ、ダマスク、モス、・・・・・???
はたまた“モダンローズとこれは違うらしい”なんて、色々頭つかって研究・・・(この探究心があってこそ!)
ただ、ただ植えたくてモス・ローズだ!」・・・と飛びついて買われたそうです。
「我が家が大変気に入り、年に一度しか会えないけれど、皆さんに覚えて頂き、光栄です。こんな風に色々思い出せば、懐かしく、愛しいことです。」と謙虚に述べられた。さあ、お待たせ!
(ウィリアム・ロブはこれ)
♪〜あれは3年前、止める釣村、川に残し〜
 モスローズ求めて、一人バラ園に向う汽車に飛び乗った〜♪
あれから、子猫の額のイヴリン庭には、何種のイングリ・オールドローズがやって来た?
最近やっと、「これは・・・バラ。」とバラの区別が分かってきた様子の釣村。
まだ、やや怪しい。
 植栽にはやはり、ロブカラーのこだわりを感じます。
無類のプランツハンター・姫さまに弟子入りしてからというもの、姫さまの三歩?後を付いて回り、しっかりと姫さまの影響、感化を受け継ぎ、鍛錬を積まれたらしい。

『私らしい庭』を常に志すロブさんは、庭に欲しいと思った花はご自分で種を蒔き、育苗される。
「筋金入りだっ!」
花フレンズは編集会議でこんな会話をした。
ミニバラ 「織りにつかう糸を選ぶ気持ちで花の色あわせをしてる。
絶妙の色の組み合わせは、作品とぴったり符号するわ。
人柄も表れてる。」
イヴリン 「この織りの色合いは、モネの睡蓮の絵が頭に浮かぶわ。刻々と時間によって変化する優しい色合わせよねぇ。」
「色の組み合わせの達人なり!」と二人顔を見合わせ、「ん〜〜〜っ!・・・」と ため息、吐息をつき、急に静かになった花フレンズ。

そういえば、ロブさんはもう一つの名「織姫」の顔を持つ。
アプローチにかけて、
今年のカラーは「ホワイト」。
織物の部屋↑ ロブさん裂き織り↑
 続いて惜しげもなく、密かな「マイブーム」を語ってくれたロブさん。
それはブームを通り越し、「フェチ」と呼んだほうがよいかも。
気になりますね。何でしょう?
「プリムラ」!です。

←バックヤードで愛情一杯に守られて、お大切に・・・。

世にも珍しい「原種プリムラ」たちのお顔は、来年お会いしましょうね。


あとがき:

訪問客の絶えることのないオープンデイ。
終日笑顔を絶やさず、出過ぎず、にこやかにサポートされるご主人の姿もすっかり堂に入っている。

今後の抱負は、秋冬とも世話のしやすい庭づくり・・・。
と言いつつ、春の知らせを聞くと、「ナーセリー・花野」に行かなくちゃ症候群に駈られ、
無類&筋金入りプランツハンターズ達は西へ東へ奔走するらしい。
今日もどこかで、珍しい植物を鵜の目、鷹の目で探し求めているのやも・・・。
えっ? 今日は○○○○で見かけたって!

今回は「Y・グリーンキーパー」さんのガーデンを参拝できず、誠に残念でした。
Yさん、皆さんが待ち焦がれに焦がれてますよ。


あとがきのあとがき:

突然ですが!
『イヴリンのひいき眼』 でお気に入りをベストチョイス。

河原ロックガーデン
バックヤードで見つけました。貴方は全部知ってる? ↓ 
このお方は!・・・ 誰かに似ていると思いきや、オーナー、ロブ御婦人!   ↓ 天使フェチのイヴリンはこの寝顔が堪りません。添い寝しちゃおっかなぁ〜。   ↓
ロブさんのガーデニング、必須アイテム!↑
日本の夏はやっぱり「これ!」


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