憧れのイングリッシュガーデンとモネの庭をたずねて Vol.8
シェークスピアの奥さま『アン・ハザウェイの家』(Anne Hathaway's Cottage)
コッツウォルズの北端にあるストラットフォード・アポン・エイヴォン(Stratford・upon・Avon)は、エイヴォン川に育まれた“シェイクスピア”ゆかりの地。
中世の面影が色濃く残る木骨組みの建物が軒を連ね、エイヴォン川には、運河を航行する“ナロー・ボート”が行き交います。なんとも平和で穏やかな町“ストラットフォード・アポン・エイヴォン”。
シェイクスピア劇を本場で見てみたいという方は、この地に本拠を置くロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの公演に足を運んでみては如何でしょう。ロイヤル・シェイクスピア劇場、スワン劇場、アザー・プレイスの3つの劇場で公演されていますよ。
ストラットフォード・アポン・エイヴォンは、イングランド中心部のウォ−リックシャーにある町。シェークスピアの生誕地として有名です。 英国が生んだ偉大な詩人であり劇作家“ウィリアム・シェイクスピア”。 彼は人生の大半をロンドンで過ごしましたが、終いのすみかとしたのは、この美しき故郷でした。 |
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エイヴォン川が穏やかに流れる小さな町には、シェイクスピア翁の生家“バース・プレイス”や、のちに住んでいた“ニュー・プレイス”、通学していた“グラマー・スクール”、彼が埋葬されている“ホーリー・トリニティ教会”、そして妻アン・ハザウェイの生家、母親のメアリー・アーデンの家など、ゆかりの建物がきれいに保存されています。 彼の生家シェークスピアに因んだ多くの場所や建造物は「シェークスピア記念財団」によって管理・保護され、世界中から演劇・文学を志す多くの人々が訪れる観光の名所です。 |
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シェークスピアの妻、“アン・ハザウェイの生家”は、ストラットフォードの北西約1.6キロの地点にあります。 |
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小さな家が多い茅葺屋根の時代には、“アン・ハザウェイの家”は、豪邸だったようで、大きな窓も沢山あります。(ちなみに当時は、窓税が徴収されていました。) 敷地内には果樹園やキッチンガーデンもあり、生家の前庭には、色とりどりの花が咲き乱れています。 どうやらバース・プレイスと、アン・ハザウェイの庭は、 一人の庭師さんが手入れをしてるようです。私たちが訪れた時も、この2つの庭には、シェイクスピアが生存していた当時の花だけが植えられ、往時を偲んでいます。 |
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17世紀の初め、アンの家がバーソロミュー・ハザウェイ(アンの兄弟)に所有された時、果樹園に近い左側に一棟増築されました。 この増築部分の二階には2つの寝室、一階には3室の小さな部屋が出来ました。 果樹園に隣接してキッチンガーデンが造られています。ジャガイモに鳥の尾羽をつけた“モグラよけ”が可愛いでしょう。 |
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もとは1部屋だった家の構造は時代に合わせ、少しづつ変わりました。室内には16世紀の暖炉があり、寝室には、木枠の上に通されたロープにラッシュ・コードのマットレスが置かれたベッドがあります。これがアン・ハサウェイが生まれたベッドだと説明がありました。 残念ながら家の中は写真が撮れません。詳しくはアン・ハザウェイのHPをご覧下さい。 |
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↑写真提供:Nishizakiさん |