英国名園&プライベート・ガーデン巡り2008(9日間の旅)  Vol.2

    
グレンスフォード(Don & Vicky Buttさんの庭)
(Glensford Gardens)NGS


イギリス滞在 1日目 スケジュール
 6月22日(日曜日)

 長い一日の後にチェックインしたケンブリッジのホテル「クラウンプラザ・ケンブリッジ(Crown Plaza)」
  モーニングコール(MC) 7;00、荷物の集荷時刻(BD)8;00、朝食(BF)7;00〜 出発(DP) 9;00
 イングランド東部にあるケンブリッジシャーの州都、大学都市として有名ケンブリッジ市内を自由に散策
 ルーシー・M・ボストン夫人「グリーンノウ物語」の舞台「ヘミングフォード グレイ」見学
 ノッティンガム郊外バットさんのお宅。個人庭[NGS:Glensford Gardens]』訪問
 ハロゲートのホテル「パラマウント・マジェスタ(Paramount Majestic)」にチェックイン(1泊)

遅ればせながら初日のスケジュールを!・・岡山からケンブリッジまで20時間の旅でしたが、朝からみんな元気です。


 ケンブリッジ近郊、ハンティングドン(Huntingdon)の「ヘミングフォード グレイ」に後ろ髪を引かれながら、バスはノッティンガム(Nottingham)へと向かいます。
 「ヘミングフォード グレイ」は古い建物なので、ハイヒール禁止、トイレも出来るだけ使わないで!とお願いされていたので、ドライブインで一休みしたいところです。
 ところがノッティンガムまでは直線距離でも約90km。さらにハンティングドンから高速道路(M1)に乗るには一般国道を迂回しなければならず、100数十kmのロングドライブになりそうです。
 しかも大幅に予定時間を超えたため、お腹もすいたし、ランチの場所も探さねばなりません。皆さんにはチョット我慢して貰って、M1のサービスエリアまで走ることにしました。
 高速道路に入ると、次第に風が強くなってきました。お天気は良いのですが、気圧の谷が近づいているそうです。ハイデッカー(背高)のバスは、強風をもろに受け、名運転手のトニーさんもハンドルさばきに苦労しています。
 しばらく走り、やっとサービス(こちらではSAを単に「サービス」と呼びます)を見付けました。少々遅くなりましたが、昼食を取ることにしましょう。ここのレストランやショップは、上り線と下り線の間(早い話が、高速道路の真上!)に作られています。確かに、上り下りどちらからも利用できてローコスト運営が出来ますよね。(日本では見たことがないけど、グッド・アイディアです。)
 ただ困ったことが・・・さあ出発という段になって、まだ乗車して無い人が数人います。ま、いつもの事かな?と思ってたら、なんと反対方向(上り線)の駐車場に出てしまって「バスがいない?」と迷っていたようです。 教訓その1「便利の陰に、落とし穴あり!」
 バスも人も、お腹が一杯になって満足気味。バスは高速道路を降り、一般国道(A611)へ。
 NGSのガイドブック(通称:イエローブック)に書いてある通り「バルウェル(Bulwell)ゴルフコース」の脇を通り抜けて、ベストウッド公園を見ながら、住宅街に入っていきます。
 ほどなく、ドンさん・ビッキーさんご夫妻(Don & Vicky Butt)の庭、グレンスフォード・ガーデンに到着しました。
 「ピンポ〜〜ン♪」と、玄関のベルを鳴らすも返事はなく、一度ならずも、二度、三度と押し続けていたら、やっとこさ、ご主人さまが出てこられました。
(今まで、何度か個人の庭を訪問しましたが、どこでも、遠来のゲストを待ちかねたように出迎えてくれたのですが・・今回だけは、嫌な雰囲気!) チョット!へんかも???
 「えっ!水曜日じゃ無かったですか?」と、ドンさんは怪訝そうな声で出てこられました。ガイドのFurukawaさんが「先日、リコンファーム(予約再確認)の電話をさせて頂きましたよ。」「そうでしたっけ?でもこれから出かけるところなんですが・・・」(と、ここは英語の会話どすえ!)
 てなやりとりがありましたが、交渉の結果、快く、庭に案内してくれました。(前置きが長すぎるって??・・まぁ、まぁ!こっちにも、色々と事情があることですし、勘弁してな。)
↑一番上の写真がフロントガーデンですが、奥に入ると広い庭が拡がっていました。表から見ていては、このスケールは全く分かりません。
 色とりどりの鯉が優雅に泳ぐ池、母屋から繋がっている八角形のコンサバトリー、池まで注ぐ運河(?)も流れています。
 私たちが庭を見せて頂いている間、ビッキーさんは大慌てでお茶の準備をしてくれました。「コーヒーがいいですか?それとも紅茶かしら?」と、顔はにこやかです。(が、心なしか?右のほほが少し引きつって見えたのは、モグラだけでせうか?)

 しばらく庭を見ているうちに、珍しいオブジェが目に入ってきました。
 ←左の灯籠は、バット家の(?)家紋入り。後ろの紅葉も見事な枝振りです。
 ↓通路の脇には玉砂利が敷かれ、布袋さんや観音さま(?)が、鎮座まします。
 池に立っているヴィーナスを守るように、秦の始皇帝陵から発掘された「兵馬俑(へいばよう)」とおぼしき偶像や、動物の置物も見られます。のんびり、釣りをしている老人も立っています。(彼らにしてみると、日本も中国も一緒「東洋」なんでしょうね)
 一通り、お茶が行き渡った頃、やっとご主人が出てこられ、庭の説明をして下さいました。どうやら和風の庭がお好きらしく、書籍や写真を見ながらオブジェを集めたそうです。
 モミジを始めとし、シダやギボウシなど、日本の植物が沢山植わっていました。植物名の詳細は、パピルスさんのブログ「せとうち暮らし」をご参照下さい。
  イギリスでも「盆栽」が密かなブームになっているそうです。そういえば、湖水地方のガーデンセンターにも、盆栽(Bonsai Accesories)コーナーがありましたっけ!
 何はさておき、無事に訪問を終えることができました。冷え切った身体に暖かいお茶を頂き、身も心も満足感を味わっているころ、ビッキーさんもお出ましになりました。
 リコンファームの電話は、ドンさんが受け、カレンダーに「日曜日」と書いてありましたとのこと。ご本人は、日曜日・日曜日と思っているうちに、いつの間にか水曜日と勘違いをしてしまったとさ。
 ま、私たち団塊の世代には良くあることですらぁ〜〜。WednesdayとSunday・・どう発音したら間違うねん。(~_~メ)

 「素敵なお庭ですが、どちらが主に庭づくりをされるのすか?」という問いに、ドンさんが答えて曰く「私が“ヘッドガーデナー”で、妻が“ボス”です。」(←旨い、座布団三枚・・わが家と一緒で、最もエライ(?コワイ?)のは奥様なのだ〜〜。チャンチャン♪)
 別れ際、バットさんご夫妻から「色々なグループを受け入れてきましたが、今までの中で、最も素晴らしいグループとお会いできて嬉しいです。」と言って貰いました。ご本人は「一度、日本行きたい。」との希望を持っておられるとか・・来日の時は“おきゃぁ〜ま”にもお立ち寄り下さい。その際は、くれぐれも曜日を間違えないでね。  教訓その2・・「時差と曜日にご用心!」


The GLENSFORD GARDENS
GLENSFORD GARDENS, NOTTINGHAM
NG5 5BG  ENGLAND
Tel: 0115 976 4633

Adults £2.00, Children free

訪問日:2008/06/22(sun) 天気:晴れ・午後から風強し

いやぁ〜、旅に多少のトラブルは付きものですが、バットさんも私たちもビックリ!
でも「ガーデナーに悪い人はいない。ガーデナーは裏切らない。」の諺はウソではなかった!?
お陰様で、最も印象に残るオープンガーデンを体験させて頂き、感謝感激ですらぁ。
ここは“NGS所属”ですが、バットさんは「NGSからの要求が強く、昨年までは、毎週オープンしてきました。
それが大変なので、今年からは回数を減らしています。でも、皆さんのようなグループは大歓迎ですよ!」とね。
崇高な理念があっても、無理をしすぎると続きません。・・と言うことでモグラも一休み!?・・・(モグラ)


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