英国縦断庭めぐりツアー(スコットランド〜湖水地方〜コッツウォルズ) Vol.4
『ゲイルストン ガーデン』 (Geilston Garden)
“グリーンバンクガーデン”がグラスゴーの南西なら、“ゲイルストンガーデン”は中心街の北西。
ダンバートン(Dumbarton)に向かった私たちは、チョット寄り道をしてローモンド湖を訪れました。
ローモンド湖(Loch Lomond) | |
ローモンド湖は、長さ40kmもあるスコットランド最大の淡水湖です。 森林と丘陵にかこまれた湖面にはいくつもの島が浮かんでいます。 (先住民族ゲイル人が住んでいたスコットランドでは、今でも、英語とゲイル語の両方が使われます。道路標識や案内表示も両方書いてあり、不思議な表記に「あれっ!」と惑わされます。 ちなみに、ゲイル語で湖のことをLoch、谷をGlenと言います。従って、ローモンド湖は、Loch Lomond、ネス湖はLoch Nessと書きます。 この湖(Loch)の発音が面白いのです。カタカナで書くとロッホなんですが、正確には「ロッゴフォ」と喉を鳴らすように発音し、唾も飛ぶのです。バスの中で、古川さんに教えて貰いましたが、みんなが発音するたびにしぶきが飛んで来るという、危険な発音です。)・・・お気を付けあれ(^^ゞ |
では、さっき来た道を戻って、ゲイルストンガーデンにご案内しましょう。
↓ 「Map」(クリックすると大きくなります) |
ゲイルストンガーデンは、“クライド川(Clyde) ”の土手に沿って拡がっています。(詳細は、↑上のマップをご覧下さい。) 石造りの家→ゲイルストンハウス(Geilston House)は、1766年頃に母屋が造られました。今は、正確な歴史を調べるための調査が進行中ですのでハウスは一般公開されていませんが、数年後には公開される予定です。 18世紀後半、グラスゴーの商人ジェームズ・ドナルド(James Donald)が、この土地を購入されたと言われています。 |
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母屋の後方に、約10エーカーの庭が拡がります。この庭は、過去20年間、ヘッドガーデナー「ドニエ・カルダー(Donnie
Calder)さん」の献身的な愛と、高度な園芸技術によって維持管理されてきました。 庭の周囲は、高さ5mもありそうな石壁に囲まれています。その壁には、放射状に枝を広げた“りんご”が、たわわな実を付けています。 「はぁ〜い、ボランティアの皆さん。壁から離れ、手前に伸びた枝を剪定して下さいね。」と、ハサミを渡されました。(ボーイッシュで、なんとも愉快なガーデナーさんでした。) |
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“りんごの木”の手前に、“黄金ツゲ”が植えられていました。さし木で育て3年目の今年に移植されたばかりです。見事な垣に育つ日が楽しみですね。 右は、「ゲイルストンガーデン」のシンボルツリー、「セコイア・デンドロン・ギガンティウム(Sequoiadendron giganteum)」。樹齢は、おそらく250年以上、少なくとも90フィート(30m)はありそうな、立派なセコイアです。「どれだけ大きくなるか分からなかったので、芝生の中央に植えたようです。これだけ大きくなるとは!正解でしたね。別名“優勝(?)カップの木”と呼ぶそうですよ。」と説明がありました。 |
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ご自慢のロングボーダーです。 花丈の高低差や季節の移ろいを考慮しながらも、見事なまでのカラースキームでした。 説明の途中、ボーダーの中に雑草を見つけ、ヒョイと抜き取りました。 「このツルが巻き付いたら大変なのよ!」と、自然体ながら、さすがプロですね。 話しをお聞きしているうちに、大粒の通り雨が降ってきました。慌てて後方の温室や、納屋に飛び込んで雨宿り。 |
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モグラが逃げ込んだ納屋には“石板”が掲げられ、“1797”と彫刻されていました。周囲の壁が出来上がった年号だそうです。 |
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倒木をカットして造った“椅子” |
背丈の2倍以上に育った“グンネラ” |
↓こちらは“コニファガーデン”、楽しい“ヒースガーデン”が左側に見えます。 | この建物は“鳩小屋”です。小屋に立てかけられた丸い石は、水車の“粉挽き”でしょう。 |
小さな滝や川が涼しい森を一周し、果樹園とベジタブルガーデンに案内して頂きました。 ここで収穫された野菜や果物は売店で販売されます。残念ながら“本日は売り切れ” 優しいガーデナーさんは、苺畑に入り、もぎたてのイチゴを食べさせていただきました。もちろん、甘くて美味しい苺でした。(ご馳走様) おや、最近日本でも大流行(?)の紅花インゲンが植えてありますね。はて?この写真はどこかで見たような・・・そういえば、北海道のサイトで見たかも。それっ、すぐに行ってみよう↓ |
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みどりのおじさんの、北国のみどり情報局
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